ゴム気球で成層圏に長期滞在できる観測プラットフォーム、明星電気が実証試験に成功
明星電気(群馬県伊勢崎市、夏明正伸社長)は、気象用小型ゴム気球の利用により、成層圏に低コストで長時間滞在できる「超小型成層圏観測プラットフォーム」を開発し、実証試験に成功した。成層圏からのオンデマンド観測を実現する。今後、同プラットフォームを利用したサービスの試験的な提供を始める予定。 ゴム気球にはサイズ・重量から航空規則上、軽気球に分類されるものを使用。機動的な軽気球の特性を生かし、即時性が求められる災害監視など、ニーズが高まる時に運用できる。 また飛行高度維持制御装置を搭載しており、さまざまなミッション機器を搭載して数日間の成層圏滞空が可能。これにより、気象センサーや携帯通話機器、上空から対象物を撮影して画像を生成する撮影装置などの機器を搭載し、気象観測や通信などの用途に使える。 同社は同プラットフォームの試験的なサービス提供を計画しており、有効性の確認と市場の需要を把握した上で、改良や性能向上につなげる。