クルマのバッテリーの寿命は何年? 最近は予兆なしで突然死することもあるので、事前のチェックが大切です
バッテリーメーカーは2~3年で寿命がくると公表
クルマのバッテリーはエンジン始動をはじめ、ヘッドライトやブレーキランプ、カーオーディオやカーナビなど多くの電装品に電力を供給しています。それだけにバッテリーが上がってしまうとクルマを動かすことができません。出先でパニックにならないためにも事前のチェックが必要です。 【画像】突然寿命が切れることも! 定期的な点検が必要な「バッテリー」を見る(全7枚)
最近のバッテリーは前兆が掴みにくい
バッテリーはクルマのパーツのなかでもトップクラスの働き者だ。現代車はEVやハイブリッド車ではなくても電装部品が膨大で、バッテリーに頼っている部分が大半だ。それだけにバッテリーが上がってしまうとお手上げ。JAFのロードサービス出動理由でもバッテリー上がりは不動の1位(2022年度は89万203件)となっている。 寒い時期はバッテリーの化学反応が鈍くなることで容量が下がり、普段から酷使されているはずなので、ドライブシーズン前に、1度バッテリーの健康状態を確認しておくことをオススメしたい。とくにバッテリーの使用年数が2~3年経っているクルマは要注意。バッテリーメーカーが、自動車用バッテリーの寿命は、2~3年と公表しているからだ。 バッテリーが弱ってくると ・エンジンがかかりにくい ・パワーウインドウの開閉が遅い ・ライトが暗くなる ・アイドリングストップ車の場合、アイドリングストップしなくなる といった症状が出るといわれているが、最近の高性能バッテリーは、寿命が尽きる直前まで、しっかり働いてくれるので、前兆が掴みづらく、「突然死」する傾向があるので難しい。というわけで、バッテリーのコンディションを確認するなら、テスターを使うのがベスト。手っ取り早いのは電圧を測定する方法だ。 乗用車のバッテリーは、2.12Vのセルが6つ直列で繋がっているため、満充電時には12.72Vになる。それを基準にエンジン停止から5~10分後にバッテリーの電圧を測定し、12.4V以上あれば健康なバッテリーだと思っていい。 10.5V~12.3Vならイエロー信号。充電器で充電すれば元気を取り戻せるかもしれない。そして10.5V以下だと、よほど弱っているか、交換時期となる。より正確に調べるのなら、CCA値=コールドクランキングアンペアー(Cold Cranking Ampere)を測定できるCCAテスターで計測すると、新品時に対し何%劣化しているかがわかるので安心。ディーラーやカー用品店でも、CCAテスターを持っているところは多く、頼めば無料で計測してくれる。 新しいバッテリーを購入する際は、まずバッテリーのサイズと端子の位置を確認すること。それから性能ランクは、純正バッテリーと同等かそれ以上のものを選ぶこと。アイドリングストップ車には専用のバッテリーがあり、充電制御車用のバッテリーなどもあるので、バッテリーメーカーの適合検索で調べて購入することを忘れずに。