第二の「スープラ」開発開始か!?? トヨタとBMW関係強化で生まれるスポーツカー
ただ、現時点ではFCEVのほうがメリットは大きいとのこと
そこから10数年が経過した2023年7月、BMWは水素燃料電池車の実証実験車「iX5 Hydorogen」を発表します。トヨタから調達した燃料電池セルを使用して、ミュンヘンのBMW水素コンピテンス・センターで生産した燃料電池システムを搭載したiX5 Hydorogenのスペックは、最高出力295kw(401ps)、0-100 km/h加速は6秒未満、最高速度180km/h以上。2本の水素タンクを搭載し、一充填走行距離(WLTPモード)は504kmと発表されています。 BMWファンとしては、かつての水素エンジンのほうが魅力的ではありますが、BMWは、FCEVのパワートレインは、昨今急増したバッテリーEV用の部品との親和性が高くコスト低減ができることや、水素を燃焼させるエンジンよりも燃料電池のほうが効率よく、航続距離が長くなるなど、現時点ではFCEVのほうがメリットは大きいと説明しています。
水素エンジンの可能性を探っているトヨタとコラボすれば、実現はありえる!!
そうはいっても、やはりクルマ好きとしてはエンジン音がほしいところ。そこで期待したいのがトヨタの技術です。トヨタは、水素エンジンの可能性を実車研究しており、現時点はBMW側が水素エンジンに着手したという情報はきこえてきませんが、BMWがその気になれば、「プレミアム水素エンジン」が誕生する可能性だって大いにあり得るのではないでしょうか。 BMW の名称「Bayerische Motoren Werke(バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ)」=ドイツ語で「バイエルン州のエンジン工場」が示す通り、BMWにはエンジン屋のプライドがあるはず。水素エンジンの存在をよりプレミアムなものとして、水素エンジン車をハイブリッド車やFCEV、BEVよりも上位に位置付ける、というものよいと思います。
次期Z4/スープラは直6水素エンジンか!??
いまわかっているのは、第3世代燃料電池システムを両社のモデルに搭載し、その第一弾を、2028年にBMWが生産開始する、ということだけですが、トヨタとBMWのコラボなのですから、筆者は、その翌年あたりに、直列6気筒の水素エンジンを搭載した新プレミアムカーが登場することを期待しています。要するに次期Z4/スープラです。はたして筆者の期待通りとなるのか、トヨタとBMWからの続報が楽しみです。