【海外】ZX-4RRのライバル!? 「ZX-500RR」が重慶MCショーでデビュー
2024年9月16日に終幕した中国の重慶モーターサイクルショーに新しいメーカー「張雪機車(Zhang Xue Motorcycle)」が出展し、並列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツ「ZX-500RR」を初公開した。 【画像】「ZX-500RR」のディテールをギャラリーで見る(11枚) 文/Webikeプラス 編集部
KOVEの元創業者が新たなメーカーで再起
2023年にカワサキがZX-4Rをリリースする前、2022年11月の重慶モーターサイクルショーで中国メーカーのKOVE(コーベ)が「400RR」というコンセプトモデルを出品して話題になったのを覚えているだろうか。後に450RRにエンジンが拡大され、2023年6月に発売された。 エンジンは並列4気筒を搭載しており、当初の最高出力は75PSを公称。KOVEというカワサキ本社のある神戸を連想させるメーカー名で未発表のZX-4Rに先行したのだ。そのKOVEの元創業者が新たに車名も被る「ZX-500RR」を発表したのだから、カワサキに対抗していると見て間違いない。 ZX-500RRは500ccのエンジンで85PSを発揮。400ccで77PS(過給なし)を発揮するZX-4R/RRが効率に勝るが、これを排気量で上回る形だ。一方、車重は168kgで189kgあるZX-4RRよりも軽量で、最高速は240km/h、0-100km/h加速は3.4秒と発表されている。 代表の張雪氏は2017年にKOVEを創業し、中国メーカーで初めてダカールラリー参戦に導いた人物。攻めの姿勢を打ち出す同氏は退任後に創業した「張雪機車」で2025年に並列3気筒エンジンの820RRをリリースすることも表明。このスピード感は中国メーカーならではだろう。
ZXJC ZX-500RRの主要諸元
・全長×全幅×全高:2005×706×1125mm ・ホイールベース:1390mm ・シート高:795mm ・車重:168kg ・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 500cc ・最高出力:85PS/13500rpm ・最大トルク:4.69kg-m/12000rpm ・燃料タンク容量:15L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
Webikeプラス編集部