子どもの日焼け止めは肌に悪い?ニキビができているときはどうすべき?親の不安、皮膚科医に聞いてみました【小学生のメイクと肌】
日焼け止めの選び方のポイントは?
大塚先生:13歳までの子供の肌は、まだ成長過程で未熟なため、いろんな物質をブロックしきれず、肌の中へ通してしまう可能性があります。そして、肌の中に入り込んだ物質が刺激となって肌が荒れたり、アレルギーのリスクを高めることに。そのため、子供にとって刺激となる成分を除いたキッズ専用のものを選んだり、香料や防腐剤などを控えた大人の敏感肌用のものを選ぶことが大切です。また、子供にとってクレンジングのハードルが高いことを考えると、クレンジング不要のタイプ=石鹸などいつもの洗顔で落とせるタイプがいいと思います。そして、適当に洗顔を済ませるのではなく、石鹸や洗顔料を使って、毎日ちゃんと落とすことを意識するのが大切です。 また、ニキビや肌のトラブルがある箇所は避けてメイクを楽しんだほうがいいというお話もありましたが、ニキビそのものはどのようにケアすればいいのでしょうか。
高学年になると、ニキビもできてきますが、様子を見ていてよいものですか?
大塚先生:もしニキビが赤くなっているなら、炎症がひどくなっているサインです。この状態を2週間放置していると、のちのちクレーター化したり、ボコっとした瘢痕となったり、いわゆるニキビ跡として残ってしまう可能性が非常に高い。そのため、早めに治してあげるのが、今、皮膚科の中では常識。ニキビの赤みや腫れが数日で引かない場合など、早めに皮膚科を受診することをオススメします。 以上が、小学生キッズたちの“肌”を健やかに保つためのポイント。メイクする・しない、男の子、女の子にかかわらず、ぜひ参考にしてみてください! 撮影/柏原力 取材・文/楢﨑裕美
大塚 篤司