スマホの画面保護フィルム、実はもういらない説
ディスプレイとフィルム、どちらも進化
2021年、AppleはiPhoneのスクリーンに「Ceramic Shield」という素材のガラスを採用。これはCorningの商品であり、Corningこそ、2007年リリースの初代iPhoneのGorilla Glassを作った会社です。当初はプラスチックを想定していた初代iPhoneの画面ですが、スティーブ・ジョブズ氏が強化ガラスの作成をCorningに依頼。6ヶ月で仕上げてくれと言ったのは有名な話です。 Gorilla Glassは、初代リリースから10年ほどiPhoneで採用され、今も多くの他社スマホに搭載されています。強化ガラスではあるものの、初代iPhoneでは今ほどの強度はありませんでした。2008年のAppleコミュニティでは、スクリーンの傷や割れ報告が相次いでおり、画面保護フィルムってどうよ?というディスカッションも盛んに行われていました。 しかし、画面保護フィルムも、当時は今ほど優れてはいませんでした。フィルムを貼ることで、画面が見にくくなった、感度が鈍って操作性が下がったという声もよく耳にしました。 スマホの登場から時を経て、画面も画面保護フィルムもどちらも進化しているのです。Appleいわく、Ceramic ShieldはGorilla Glassの4倍落下の衝撃に強いといいます。保護フィルムは、画面を守るだけでなく、写り込み防止やのぞき見防止など、保護以外の役割もかねるようにもなりました。
でも、なんとなく保護フィルム貼っちゃう
スマホのディスプレイは強化されている。そう聞いても、なんとなく保護フィルムを貼ってしまう人は少なくないはず。過去、実際にスマホを落とし、保護フィルムのおかげで画面が無傷だったという経験から。または、その経験を持つ親しい人のアドバイスから、人はフィルムを貼らずにはいられないのです。 画面ヒビ・割れの修理代よりも、保護フィルムの方が圧倒的に安いのも支持される理由でしょう。 もしもの時のために…。貼らないよりは貼った方が…。保護フィルムは、もはや画面よりもユーザーの心の安心のために存在しているのかもしれませんね。
そうこ