「ポモドーロ2.0」が変える集中力。もっと深く、もっと効率的に【今日のワークハック】
生産性向上のテクニックで私が好きなのは、ポモドーロ・テクニックのような古典的な方法を少しカスタマイズして変えてしまうことです。 以前にもポモドーロを自分のニーズに合わせてアレンジする他の方法について書きましたが、今日ご紹介するポモドーロ2.0は、最も簡単で効果的な応用方法です。 【今日のワークハックはこんな人におすすめ!】 ポモドーロ・テクニックに物足りなさを感じている人 より長時間、タスクに集中したい人
今日のワークハック:「ポモドーロ2.0」で集中力の質を高める
まず、ポモドーロ・テクニックとは何かを簡単に説明します。このテクニックを使って集中力を高め生産性を向上させるには、25分間作業を行ない、その後5分間の休憩を取ります。 ところが、先日あるフォーラムで「ポモドーロ 2.0」というアイデアに出会い、さっそくGoogole検索をしてみました。そして、検索結果に感心しました。 それは、私がオリジナル版に対して抱いていた主な批判の1つ、25分間では、深い思考状態になるには十分な時間とは言えないということです。 Beyond ProductivityのChristian Poensgen博士は、ポモドーロ・セッションを30分間の作業ブロックで開始し、休憩後に15分間か60分間を追加することを推奨しています。 私なら、作業時間を30分、45分、60分と徐々に増やしていき、最後に75分間集中して作業してから、長い休憩を取ることをおすすめします。 最初からあまり長時間作業したり、最初から最後まで長時間集中し続けたりすると、このテクニックの主な目的である「飽きない。負担を感じない」という効果が得られません。作業時間を徐々に増やしながら、ゆっくりと無理なく行なうのがベストです。
なぜポモドーロ2.0を使うのか?
ポモドーロ・テクニックが輝きを放っているのは(そして長い間人気を博しているのは)、短時間の集中作業と報酬の約束がモチベーションとなり、仕事に集中しやすくなるからです。 効率を維持するには休憩を取る必要があることに違いなく、その部分は変更したり省略したりすべきではありませんが、時には25分間の集中セッションだけでは十分ではないこともあります。 深い集中状態、つまり、邪魔が入らず、非常に効率的に仕事をしているため、時間が経つのを忘れてしまうような純粋な集中状態になるには時間がかかります。その状態に達する前に何度も作業を中断させるのは、非生産的です。 難しく複雑なタスクに取り組む時間を増やすことは、休憩を取るのと同じくらいに重要な場合もあります。作業ブロックに時間を追加していくことで、落ち着いて作業に取り組み、無理なくより多くの仕事をこなせるでしょう。 今日のワークハック記事をもっと読む 連載「今日のワークハック」では、仕事が速く効率的にこなせる!ツール・アプリ・OSのショートカットや使い方、アイデアをお届けします。
春野ユリ