林咲希キャプテン「どんな相手でも日本らしいバスケで」女子日本代表のパリ五輪内定12名発表
日本バスケットボール協会(JBA)は6月25日、パリオリンピックに出場する女子日本代表(FIBAランキング9位)の内定選手12名を発表した。 女子日本代表は、今年2月に行われた「FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)」で“死の組”と呼ばれていた厳しい組み合わせを勝ち上がり、3大会連続6度目となるオリンピック出場権を獲得。5月6日から選手23名を招集し都内で強化合宿をスタートすると、メンバーの絞り込みを経て、中国代表とオーストラリア代表に連勝を飾った。 今回の内定選手12名には、OQTでは不在だった町田瑠唯、宮澤夕貴、東藤なな子が入った一方で、直近のオーストラリア代表戦でメンバー入りしていた川井麻衣、内尾聡菜、野口さくら、平下愛佳の4名が落選。前回の東京五輪で3人制日本代表だった山本麻衣と馬瓜ステファニーも含め、12名全員がオリンピック経験ある顔ぶれになった。 恩塚体制でキャプテンを務めてきた林咲希は、「パリ2024オリンピックで世界一になることを目指し、ここまでたくさんのメンバーといろんな経験をしてきました。東京2020オリンピックでの銀メダル獲得後、ファンの皆様からの期待やバスケットボールのスタンダードが高まり、今日に至る期間は決して楽なものではなかったです。しかし、世界一になった自分たちをイメージし、またそこに近づけるようスタッフ含め最高の雰囲気を作り上げて練習してきました」と、ここまでのチームの歩みを回顧。 いよいよ五輪本戦に出場予定の内定選手12名が決まり、「ここからあと1カ月ほどで始まりますが『走り勝つシューター軍団』のコンセプト通り、どんな相手にも足を止めることなく日本らしいバスケットで世界と戦えるよう、残りの期間もトレーニングを積んでいきます。予選からアメリカ、ドイツ、ベルギーと強豪揃いですが、今まで関わったメンバーみんなの想いを胸にコートに立ち、しっかりと登り詰めて、またファンの皆様の熱い応援も力に変えて、世界一になって日本に帰ってきます」と、五輪本番への決意を口にした。 日本代表はパリ五輪グループフェーズの組み合わせ抽選でグループBに入り、7月29日に前回大会の決勝で敗れたアメリカ代表(同1位)、8月1日にドイツ代表(同19位)、同4日にベルギー代表(同6位)と対戦予定。銀メダルに輝いた東京五輪を超える金メダル獲得を目指す。