中国当局、銀行によるヘッジファンド商品販売禁止を検討-関係者
(ブルームバーグ): 中国の規制当局は、銀行による一般投資家への金融商品販売方法について、より厳しい規制を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国の一部の大手ヘッジファンドにとって、主要な販売チャンネルの一つが遮断されかねない動きだ。
協議の非公開を理由に関係者が匿名を条件に語ったところによれば、国家金融監督管理総局(NFRA)は、いわゆる私募ファンド商品の「偽装」販売を禁止する改正案について、商業銀行の意見を募っている。このカテゴリーにはヘッジファンドが含まれる。
銀行は長年、ヘッジファンド商品の主要な販売業者となっている。ヘッジファンドは通常、信託商品の形で投資家から資金を集め、それをファンドに投資している。
8月に施行される新ルールには、資産基準の大幅引き上げやその他の規制強化が盛り込まれており、5兆2000億元(約113兆円)規模の中国ヘッジファンド業界は既に圧力にさらされていた。ここ数年間でより多くの不正行為が発覚したことを受け、金融規制当局はコンプライアンス対応が弱い投資会社を淘汰(とうた)させる取り組みを強化している。
NFRAにコメントを求めたが、返答はなかった。
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原題:China Weighs Ban on Bank Distribution of Hedge Fund Products(抜粋)
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