任天堂、通期販売予想を下方修正 上期は新作「ゼルダ」258万本もTOTK反動大きく減収減益
任天堂株式会社<7974>は5日、2025年3月期の半期決算を公表するとともに、連結業績予想の下方修正を行った。売上高は従来予想から700億円減の1兆2,800億円、営業利益は400億円減の3,600億円となる見込み。上期(4-9月)の販売状況と今後の見通しを踏まえ、通期の予想販売数量はハードウェア1,250万台(予想比100万台減)、ソフトウェアは1億6,000万本(同500万本減)としている。 【画像】ソフト&ハードの半期セールス状況(個人販売+小売出荷)と予想修正の内容 2024年度上期は、9月に発売した「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」が258万本、5月発売の「ペーパーマリオRPG」が194万本を売り上げたほか、「マリオカート8 デラックス」も231万本(累計6,427万本)と好調を維持。しかし、前年同期に大ヒットした「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(TOTK)」の反動により、ハードウェアの販売台数は472万台(前年同期比31.0%減)、ソフトウェアは7,028万本(同27.6%減)となった。 デジタルビジネスの売上高は1,599億円(前年同期比26.5%減)、モバイル・IP関連収入等は映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の反動減により312億円(同43.3%減)となった。 同社は下期について、「Nintendo Switchは発売から8年目に入っても多くのお客様に遊んでいただいている」としており、「マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!」(11月)、「ドンキーコング リターンズ HD」(2025年1月)など新作タイトルを継続投入する方針を示している。 短信と予想修正の発表に加え、営業外費用の発生も公表、外貨建資産での為替差損224億円が計上されている。半期売上高は5,232億円(前年同期比34.3%減、海外売上高比率74.7%)、営業利益は1,215億円(同社56.6%減)となった。
編集部 経済・社会担当