阪神の掛布SEAはヤクルトキャンプを視察してどう感じたか?
山田哲人はWBC出場の“後遺症”などもあり昨季は打率.247、24本塁打、78打点と物足りない数字で終わった。だが、青木が入ることで、山田に相乗効果が期待できるというのだ。 この日の紅白戦で紅組の4番に入った川端慎吾は、2安打1打点。椎間板ヘルニアの手術などで昨季は1年を棒に振ったが、調整は順調だ。山田、青木、川端、バレンティン、畠山和洋、雄平と並ぶ打線は、迫力満点である。 ただ投手に目を向けると、期待の2年目の左腕、寺島成輝が紅白戦で2回を投げきれず炎上。同じく2年目の梅野雄吾は、150キロ超のストレートを披露して4三振を奪うなど非凡さを見せたが、オフに右肘にメスを入れた小川泰弘、星知弥らが開幕に間に合うかどうか微妙で先発ローテの6人どころか開幕投手候補の名前もスンナリと出てこない状況にある。ストッパーも新外国人のカラシティーの評価が高いが未知数。 その点を差し引くと、いきなり優勝候補にはなりえないが、阪神にとって、昨季18勝7敗で11個の貯金を作った“お得意様”のヤクルトが元気になってもらうと困る。特に狭い神宮は、バッターズフィールドだけに打撃戦になる展開だけは避けたいだろう。 掛布SEAは、10日も、中日、横浜DeNAの2球団を視察、11日に坂井オーナーと合流して“掛布の見立て”を報告する予定だ。