長濱ねる、菅井友香、田村保乃…欅坂46&櫻坂46出身俳優が秋ドラマで見せるそれぞれの魅力
9月から順次スタートし、中盤から終盤に差し掛かる2024年秋ドラマ。今回はその中でも、欅坂46および櫻坂46出身俳優の活躍にスポットを当てたい(以下、ネタバレを含む)。 【関連画像】長濱ねる、ピンク色の和装にかんざし…キュートな”看板娘”姿 俳優として成長著しい元欅坂46・長濱ねるは今年、冬期『院内警察』(フジテレビ系)、春期『366日』(フジ系)、 夏期『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(WOWOW)、秋期『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私』(日本テレビ系)に出演と、1年フル稼働の活躍ぶりだった。 『366日』では、切ない恋に苦しむ親友である主人公に対し、常に冷静で的確なアドバイスを送るなど、男前な一面も見せる下田莉子役を好演した。『磯部磯兵衛物語』では、団子屋の看板娘役として和装を可憐に着こなし、浮世絵タッチのシュールな脱力系ギャグ漫画の世界観に見事に溶け込んでいた。 現在放送中の社会派シスターフッドコメディー『若草物語』では、四姉妹の三女・町田衿を演じている。長女、次女、四女が同居生活を送る一方、衿は姉妹には言えない秘密を抱えたまま失踪状態にあり、第4話放送時点で長濱の出演は高校時代の回想シーンのみとなっている。 主人公で脚本家を目指す次女・町田涼(堀田真由)の良き理解者で、特別な絆で結ばれていたはずの衿はどこで何をしているのか――。思い返せば長濱は、欅坂46の1stシングルカップリング曲『手を繋いで帰ろうか』や欅坂46総出演ドラマ2作品においても、他のメンバーと一線を引き、ミステリアスかつ儚い雰囲気で見る者を惑わす役を担い、不思議な魅力を放っていた。『若草物語』においても、衿が見せていた笑顔に隠された真相に辿り着きたい、と引き込まれている視聴者も多いのではないだろうか。 欅坂46・櫻坂46でキャプテンを務めていた菅井は、今期『チェイサーゲームW2 美しき天女たち』(テレビ東京系)で、同性のパートナー役である中村ゆりかとダブル主演を務めた。今年1月に放送された前作『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』(テレ東系)が、日本ではまだ少ないGL作品として、国内だけでなく中国をはじめとした海外でも大きな反響を呼んだため、わずか2クール空けての続編となった。 前作では、元恋人同士である菅井演じる春本樹と中村演じる林冬雨が、互いへの想いを再確認するも、一度は離れ離れになった。だが、今作では冬雨の強い決意や周囲の後押しもあり、冬雨の娘と3人での暮らしをスタート。同性カップルとその子どもに対してまだ残る、社会の不寛容さに立ち向かってきた。 菅井がグループ在籍時と変わらないのは、樹を演じる上での芯の強さ、信念を貫く姿だ。樹は冬雨がどんな困難に陥ろうとも、毅然とした態度で彼女を守ってきた。アイドルとして7年在籍したグループ卒業時には、「今日までグループを守るために闘ってきました」とスピーチしていた菅井。その強い意思が乗り移ったかのような樹というキャラクターは、菅井のアイドル時代を知らない国内外の多くのファンを引き寄せた。菅井をきっかけに櫻坂46を知りグループにハマったというファンも多く、卒業後もグループに貢献し続ける偉大なOGとして君臨している。