四国 雨が止んだ後も土砂災害や河川の増水に注意 今週後半から梅雨はさらに本格化
昨日17日から今朝にかけて、四国地方では前線や低気圧の影響で、各地で大雨となりました。まとまった雨雲は抜けましたが、まだしばらく地盤の緩んだ状態が続くため土砂災害に注意し、増水した川には近づかないでください。なお4月17日の豊後水道の地震で揺れの大きかった地域では、地震前と比べて少ない雨でも土砂災害が起こりやすくなっていますので、注意が必要です。
朝にかけて広くまとまった雨、局地的に100ミリを超える大雨に
昨夜から今朝にかけて、大陸から西日本の南岸に前線がのび、四国の南岸の前線上を低気圧が通過したため、発達した雨雲がかかって各地でまとまった雨となりました。今朝9時までの24時間雨量は、高知県安芸郡の魚梁瀬で190.5ミリ、徳島県海部郡の海陽で169ミリ、愛媛県今治市の玉川で135ミリと局地的に大雨となりました。 低気圧は東へ遠ざかりつつあり、前線は南へと下がってきています。このため、午後は天気は回復に向かい、夕方からは次第に晴れてくるでしょう。 晴れ間が戻っても、これまでの雨で地盤が緩んで土砂災害の恐れがあるため、斜面などには近づかないようにしてください。また河川では増水した状態が続きますので注意が必要です。
四国の6月の雨量 一度に降る雨の量が多く、注意が必要
四国地方では9日に梅雨入りが発表されたものの、晴れ間が多く、久しぶりにまとまった雨となりました。 6月に入って広い範囲でまとまった雨が降ったのは、8日から9日にかけてと、昨日から今日にかけての4日間ほどとなっています。ただ日数は少ないものの、すでに6月の平年の雨量の7割前後降っている所が多く、高知県の土佐清水では平年を上回る雨量となっています。 雨が降る日は少ないものの、一度に降る雨の量が多いということは、災害につながるリスクも高まります。 今後、梅雨も後半に入るにつれて、さらに雨の量が増えてきますので、引き続き対策が必要です。
今週後半から梅雨はさらに本格化
今日午後は天気は回復に向かい、明日19日は高気圧に覆われて晴れるでしょう。 明後日20日は湿った空気の影響で午後は次第に雲が広がり、21日以降は梅雨前線が本州付近で停滞し、雨の降りやすい日が続く見込みです。たびたび前線上を低気圧が通り、再び広い範囲でまとまった雨となる日もあるでしょう。 梅雨入りしてからこれまでは晴れる日が比較的多かったものの、今後は雨が続くようになり、さらに前線の活動が活発となってきます。
明後日にかけての貴重な晴れ間を有効に
明日は日中広く晴れ、明後日の午前中もまだ晴れ間が見られるでしょう。その後は梅雨空が戻りそうです。 晴れ間は貴重となりますので、洗濯や衣替え、また次の雨に備えて改めて外回りの点検や周囲の状況を確認しておきましょう。
日本気象協会 四国支店 川越 絵里子