安房西高が初の高大連携 亀田医療大と協定結ぶ(千葉県)
生徒のスムーズな大学進学を後押ししようと、館山市の安房西高校(熊澤洋介校長)は、鴨川市の亀田医療大学(田中美惠子学長)と教育連携協定を結んだ。10月31日に安房西高校で協定書を取り交わした。同校では初となる大学との教育連携で、今後さらに他分野の大学との連携も図っていく考えだ。 同校では、2007年に進学クラスを設置し、大学進学に力を入れている。近年では国公立大や上位私立大MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)への進学、一般クラスでも、大学進学を目指す生徒も増加傾向だという。その中で、看護医療系の大学や専門学校への進学希望者も毎年必ずいることから、高大連携の第一弾として亀田医療大と協力することになった。 協定締結式には、熊澤校長、田中学長らが出席し両者で署名した。熊澤校長は「進学クラスを設置して約20年。このような協定を結んだことが新たな第一歩となる。協議、連携を深めた上で、お互いの教育を発展、充実させ、医療、看護をより深く理解できるよう展開していきたい」とコメント。 田中学長は「生徒の皆さんのキャリア支援に、少しでも役に立てたら。安房西高の皆さんから刺激を頂き、本学の活性化にもつなげたい」と話した。亀田医療大としては、4校目の高大連携となった。 同大の勧めで、同じ亀田グループの亀田医療技術専門学校とも10月に教育連携を結んでいる。看護医療系進学の希望者への講義や体験の他、全生徒を対象に「総合的な探求」の授業などで、連携を活用していく予定だという。