デジカメに測距機能がついているみたい!? ゴルフ用品に新規参入するCanonレーザー距離計を試してみた!
日本が誇る精密機器メーカー「Canon」が新規参入
毎年シーズンイン直前の3月に開催される、ゴルフ用品業界の大型展示会「ジャパンゴルフフェア」。ゴルフクラブを中心に関連事業が一堂に集まり、年1回のゴルフのお祭りのようなイベントです。 【写真】「Canon」のロゴがカッコいい! レーザー距離計「PowerShot GOLF」をもっと見る 筆者が業界関係者と話している中で、今年の注目度ナンバー1は「Canon」のゴルフ市場への新規参入でした。ただ、その時点では「参考出品」。発売が待ち遠しいと感じたものです。
そして遂に「7月下旬に発売開始」のリリースが配信。早速デモ機を拝借し、ラウンドに持ち込み体感してきました。 届いた「PowerShot GOLF(パワーショット ゴルフ)」は黒色ボディーに白色で「Canon」のロゴがカッコいい。デジカメっぽい正統派のデザインです。約151グラムですっぽり手に収まるサイズは、レーザー距離計の今年のトレンド「コンパクトで軽量」をしっかり押さえています。付属のケースでベルトに下げなくてもポケットに収めてプレイできそうです。 資料を確認すると「PowerShot GOLF」最大の売りは、写真と動画が撮れることのようです。後発メーカーらしく、これまでにない「自分達らしさ」の機能を内蔵しています。
ファインダー越しの画像がコレまでの距離計とは一線を画す
晴天のゴルフ場でファインダーを覗いてみると、目に飛び込んでくる景色がこれまで体感したことがない雰囲気でした。「なんだろう、この感じ?」と不思議な感覚を覚えながら、コースの大きな木に当ててみると鮮明な画像に驚きました。 これまでのレーザー距離計が表現する景色は無機質で、丸い輪の中の平面の画の中でショットに必要な情報を得ていました。それが『PowerShot GOLF』では立体感があり、実際に目に映る風景そのものなのです。なるほど、デジカメが人気のメーカーが作るとこんなに違うのかと感心しました。
デジカメからのフィードバックがもう一つ、一般的な6倍ズームの他に12倍ズームが内蔵されています。手ブレ補正機能も付いているので遠くのピンフラッグにも合わせやすいです。計測だけでなく、コースの状況を確認したいときにも役立ちます。 また静止画だけでなく動画も撮影できます。赤い録画ボタンを押し同伴者のスイングを撮ってみると、レーザー距離計の基準が6倍ズームなので、かなり表情に寄った動画になりました。ラウンド中の楽しみが増えた新機能です。 昨今のレーザー距離計の必須機能である、ピンフラッグを確実に捉える「ピンロック機能」や傾斜を加味して打つべき距離を教えてくれる「スロープ機能」、さらに測距完了を振動で教えてくれる「バイブレーション機能」も内蔵されているので、ノンストレスでスマートにプレイできます。