事故の背景は…新千歳空港で大韓航空機とキャセイパシフィック航空機が接触 ケガ人なし
日テレNEWS NNN
16日夕方、北海道の新千歳空港で、大韓航空の機体が乗客乗員289人を乗せて移動中、キャセイパシフィック航空機と接触する事故を起こしました。映像からは、機体の一部が破損しているのが見てとれます。羽田空港で起きた日航機と海保機の衝突事故からまだ2週間。今回の接触事故の背景には何が。 ◇ 16日夜、北海道の新千歳空港。止まっていたのは機体の一部にヒビがはいり、中がむきだしになった飛行機です。16日夕方、新千歳空港の国際線で大韓航空の機体と、キャセイパシフィック航空の機体が接触しました。 当時、大韓航空の機体には乗客乗員289人が乗っていました。大韓航空によるとケガをした人はいないということです。キャセイパシフィック航空も搭乗前で、乗客は乗っていませんでした。
相次ぐ飛行機の事故。今月2日には東京・羽田空港の滑走路で、日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突し、炎上しました。今回、再び空港で起きた航空機同士の事故。なぜ起きたのでしょうか。 大韓航空は「プッシュバック時に駐機中の他社航空機と接触する事案が発生いたしました」とコメントしています。 通常、飛行機が出発する前には、トラクターが離陸できる場所まで機体を後ろに牽引するといいますが、韓国メディアによると、雪の影響で機体が横に滑って衝突したということです。
16日の北海道は今シーズン一番の大雪となりました。新千歳空港からの映像でも、強い雪が降っているのが見てとれます。 専門家は… 元日本航空機長・山田不二昭氏 「天候が悪くて降雪があり、視界がよくなく、路面が滑りやすい状況だったと。途中で牽引(けんいん)車が滑ったので、飛行機の位置をコントロールできなくなったのでは。(再発しないためにも)事前に路面の状態を考えて、除雪をして牽引をすることが重要」 降雪により搭乗も3時間ほど遅れていたという大韓航空。この接触による油漏れの心配はなく、大韓航空によると、このあと到着する代替機でソウルに向けて出発する予定だということです。 (1月16日放送『news zero』より)