阪神の“大谷翔平1位指名”「可能性あった」 手を引かせた怪物…スカウト明かす回避の裏側
「今のスイング軌道だと…」中尾孝義氏が考える大谷の打ち取り方
あれから12年。大谷はワールドシリーズ王者の中心に存在する。“世界一”の打者に対して中尾氏が現役なら、どんなリードで打ち取ろうとするのか。 「右投手ならインハイの真っ直ぐとアウトローの逃げるシンカー、ツーシーム。たまにインローの変化球なんだけど、これは絶対にストライクは駄目。ボール球でないと。一番バットが出やすい所だからね。でも、それだけの制球力がピッチャーにあるかなぁ……。今の大谷のスイングの軌道だと、インハイは打ち損じになる。だけどスピードがそんなに速くないと間に合っちゃう……」 MVP捕手と同様、来季も相手バッテリーは大谷対策に頭を悩ませることになるのだろう。さらには投手・大谷も復活する。「今のドジャースの先発陣に大谷が加われば、まだまだ強くなるよね」。中尾氏は、進化の止まらぬ“SHO-TIME”を心待ちにしている。
西村大輔 / Taisuke Nishimura