50代前半の会社員です。がんに備えておきたいのですが、今からでもがん保険には加入できますか?
保険はリスクが高ければ保険料も高くなる
そもそも保険は相互扶助の精神から成り立ち、あるリスクに対して多くの人が、保険料としてお金を出し合っています。このときに、若くて元気な人と、ある程度の年齢を重ねて病気にかかるリスクが高い人の保険料が同じでは、不公平になります。 がん保険の保険料の算出方法も、他の保険と考え方は同じになります。前述したように、がんは長生きをすることにより罹患率が高くなりますので、年齢が上がれば保険料は高くなります。 50代前半でもがん保険に加入することはできますが、それまでにがんにかかったことがあれば、加入することは厳しくなります。がん保険に入ることができても、各保険会社は「免責期間」として申し込みをしても保障されない期間(がん保険の場合おおむね90日間)を設けていることが多いので、注意が必要です。 また、がん保険の保障内容も前述したように、最近では多様化が進んでいます。例えば一時金を多くしたり、入院給付金や通院給付金をつけたりすることで、保険料は上がっていきます。治療支援型では「がんの治療を受けたときに、一定期間ごとに一時給付金が受け取れる」という特徴もあります。 「保障は厚いほうが安心だ」と考える人もいるかもしれませんが、保障が厚くなると保険料も高くなってきます。必要な保障を考えて、保障内容を決めていくことが大切です。
まとめ
年齢を重ねると、病気に関して不安に感じることが多くなるのかもしれません。若いうちは「保険のことなど考えたことがない」という人も、周りに大病を患う人が増えてきたことなどから、不安に感じて保険の加入を検討するケースも多くなります。 がん保険は、高齢になっても入ることはできます。とはいえ、保険料は加入する人によって不公平とならないように計算されているので、年齢が上がれば保険料が高くなることになります。 必要な保障内容などを確認することで、無駄な保険料を省くこともできます。しかし保障を少なくすると、本当に必要なときに保険金が少なくなってしまうので、「加入していた意味がなかった」ということのないように注意しましょう。 執筆者:吉野裕一 夢実現プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部