イスラエルの攻撃で国連レバノン暫定軍の兵士負傷 各国から「国際法違反」と批判相次ぐ
緊迫する中東情勢をめぐり、国連の安全保障理事会は10日、緊急会合を開きました。イスラエルの攻撃により、レバノンの平和維持を担う国連レバノン暫定軍の兵士が負傷したことに対し、各国から「国際法違反だ」と批判が相次ぎました。 国連によりますと、レバノン南部の平和維持を担う国連レバノン暫定軍の監視所が10日、イスラエル軍の戦車による砲撃を受け、国連軍の兵士2人が負傷したということです。 国連安全保障理事会の緊急会合では、各国からイスラエルに対し、「平和維持部隊への攻撃は国際法違反だ」などと批判が相次ぎました。また、イスラエルの後ろ盾となっているアメリカも「深く憂慮している」と述べました。 アメリカ・ウッド国連代理大使 「我々は、イスラエルを含むすべての当事者に対し、国連レバノン暫定軍の職員と施設の安全に配慮し、職員に危害が及ぶ事態を回避するよう明確に伝えている」 一方、イスラエル側は、「ヒズボラとの戦闘に集中している」と強調した上で、国連軍に対し、危険を回避するために部隊を5キロ北に移動させるよう求めています。