通信速度がフォーミュラカーの速さを決める時代到来 Cato NetworksがSASEクラウドで10Gbpsを実現
通信速度も速さと無縁ではない
VPNやファイアウォールなどのネットワークセキュリティ機能を、クラウド上で総合的に提供する思想として提唱された「SASE」。 【写真】Cato Networks会見の様子とフォーミュラEのマシンをみる (42枚) そのSASEをリードするCato Networksは、ハードウェアをアップグレードすることなく10Gbpsの通信速度を実現したことを、ポルシェスタジオ銀座にて発表した。 SASEの通信速度の向上が求められる場とはどこか。電子デバイスをウイルスやランサムウェアなどから保護するために必要なのは言うまでもない。そして、Gen3のフォーミュラEマシンのような、ハイペースでの情報伝達が求められる状況もまさにそのひとつ。 フォーミュラEのマシンが搭載する複数のコンピューターは、1つのイベント(レース)ごとに1000億から5000億のデータポイントを生成し、分析のために400ギガバイトを超えるデータがクラウドに送り込まれるという。 これをより高速で処理し、レースシーンでさらに高いパフォーマンスを発揮させるために、Cato Networkの情報アクセスが貢献するのだ。もちろん、高いセキュリティ性もレースシーンにプラスに働くことは言うまでもない。 タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームは、Cato Networksとパートナーシップを締結している。このパートナーシップによる高速かつ安全性の高い情報アクセスが、フォーミュラEのパフォーマンスの向上につながる。 その縁から、今回の発表の場にポルシェスタジオ銀座が選ばれたのだった。この日、Cato Networkからイタイ・マオル氏らが、ポルシェのファクトリードライバーからはシモーナ・デ・シルベストゥロ選手が登壇した。
AUTOCAR JAPAN(執筆)