累計5000万本出荷の国民的化粧水、アルビオン“スキコン” 「WWDBEAUTY」ベスコス最多受賞の魅力を深掘り
美容部員提案の「マスク美容法」で人気に火がつく
そんな潮目が変わったのは発売から9年がたった1983年のこと。この化粧水の肌効果に絶対的な自信をもっていた全国の美容部員が化粧水をペーパーマスクにしみ込ませて使用する「マスク美容法」を提案。店頭で肌実感をしてもらうことで購買につながり、その評判は“スキコン”という愛称とともに徐々に全国へと広がっていく。
そして、愛用者が増えるとともに、「さっぱりする仕上がりなのに保湿する」という日本人好みの使用感が口コミで高評価を獲得。すると、「WWDBEAUTY」のほか、各媒体でベストコスメ賞を獲得しはじめ、顧客も急増。2024年内には販売数量が5000万本に到達する予定という。
「肌や脳が“スキコン”を記憶」してリピート
「お客さまからよく伺うのが、“スキコン”以外のほかの化粧水を使っていても、何か肌トラブルがあった時は“スキコン”に戻ってくる、というエピソードです。一度かぐとやみつきになるという清涼感のあるフローラルブーケの香りや、ひんやりとした使い心地ながらしっとり潤う仕上がりなど、まるで肌や脳が“スキコン”を記憶しているかのよう、とお話してくださるお客さまも多くいらっしゃいます」(大城玲奈・経営企画部広報グループ)。
2022年には全国で働く美容部員と営業担当者から、約70人を選抜し、それぞれが“スキコン”への思い、顧客へのメッセージを発信する“#スキコニスト”キャンペーンも実施。さらなる新客を獲得した。
このような施策ができるのも“スキコン”が国民的化粧水として認知されているからこそ。テクスチャーや使用感が気持ちいいのはもちろん、“スキコン”を使っている私も誇らしい。そんな愛用者の心をくすぐる魅力がこの化粧水にはあるのだろう。
最新版は6月24日から発表!
「WWDBEAUTY2024年上半期ベストコスメ」は「WWDJAPAN」6月24日号の紙面で発表します。上半期に“本当に”売れたコスメは何なのか?ウェブサイトでも順次公開していくのでぜひチェックしてください。