「宝塚歌劇団にジャマされて……」阪神・岡田監督の去就交渉を混乱させる「球団のお家事情」
首位・巨人を猛追し、現在2位につけている阪神の岡田彰布監督(66)の去就が、シーズン最終盤になった現在も「完全に未定」だという。 佐々木朗希 唐揚げを注文後、運転手が待つ高級外車へ!離脱が続く「令和の怪物」にファンの厳しい視線 岡田監督といえば、昨年に阪神を38年ぶり2回目の日本一に導いた名将。ファン、関係者ともに来シーズンもチームを指揮することを望んでいるはずなのだが、このままでは阪神お得意の“お家騒動”に火がつきかねない状況なのだ。 「岡田さんは今シーズンまでの2年契約を結んでいますが、実績を考えれば仮に4位以下のBクラスで今シーズンを終えても残留は既定路線。最低でもあと1年は契約を更新するのが妥当でしょう。ファンからの批判にさらされることもありますが、現時点で岡田さんの他に適任者はいません」(球団OB) 8月には自力優勝消滅の憂き目に遭いながらも、「そら勝負は9月よ!」と前を向いた岡田監督。その言葉通り、打線は9月に入って爆発。現時点でリーグ2連覇の可能性が急浮上している。 ところが……だ。複数の関係者によると、岡田監督の去就について、球団幹部はいまだに本人への意思確認さえできていない状況に陥っているという。 「現時点で球団は、岡田監督に来季続投のオファーを出すほか、勇退後にはGMに就任させることも検討している。結果を残している大監督ですから、球団も岡田監督の希望は絶対にヒアリングしないといけません。オフに聞き取りを始めるのでは遅いので、今から少しずつ始めるしかないんですよ。しかし、交渉にあたるスタッフたちが軒並みビビってるんです……(笑)」(同前) ◆宝塚問題が思わぬ影響を…… 別の球団関係者が苦笑いしながら補足する。 「通常、こうした交渉に臨むのは球団社長、球団本部長です。ところが、岡田監督は球団親会社の阪急阪神ホールディングス上層部と非常に仲がいいため、子会社幹部である球団社長以下スタッフは下手に動けないんです。 2年前、岡田監督の再登板を強く推薦したのは、他でもない阪急阪神ホールディングスの角和夫CEO(75)なのですから。スタッフらは角会長ら上層部の意向を慎重に汲み取りながら、クセ者の岡田監督との交渉に当たらなければならない。シーズン終盤のピリついた時期ですし、話を持ちかけにくいのは当然です」 さらに、世間を震撼させたあの事件が事態を一層、混迷させているという。 「昨年発覚した宝塚歌劇団の団員によるパワハラ問題によって、岡田監督誕生に大きく寄与した角CEOの力が弱まっているのがややこしい。以前なら角さんが鶴の一声で『岡田さんにぜひ続投してもらいたい』と言えば事態はその通りに動いたのですが、現状を考えれば上層部に異を唱える人間が出てくるかもしれない。誰に従えばいいのか、迷っているんです。まさか、宝塚の問題に球団の将来を担う交渉がジャマされるとは……。 これほどまでに複雑な事情が入り組んだ岡田監督の去就交渉は、もはや球団社長や球団本部長の手に負えません。角さん、そして角さんから命を受けて着任した杉山健博球団オーナー(65)も交えた〝三者会談〟が最も理想的ですが、これも実現するかどうか」(同前) 岡田監督にはお家騒動に巻き込まれることなく、のびのびと“どんでん節”を発揮してほしいものだが……。
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