「私たちが高位公職者犯罪捜査処を逮捕しよう」尹大統領の支持者ら、令状執行のニュースに激怒
高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が3日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する逮捕令状を執行するというニュースが伝えられると、尹大統領の支持者らが「私たちが公捜処を逮捕しよう」として憤った反応を見せた。 ソウル漢南洞(ハンナムドン)の大統領官邸付近には、尹大統領の支持者ら500人(午前9時、警察の非公式集計基準)が集まった。明け方から「不法令状は最初から無効」を叫んだ。午前8時5分ごろ、公捜処が捕令状を執行中だというニュースが伝えられ、しばらく落ち着いたが、やがて「尹錫悦大統領は国民が守る」というスローガンを叫んだ。マイクを握った司会者は「弾劾無効」「警護処、必要な場合は発砲せよ」と叫んだ。「尹錫悦大統領頑張れと歓声を10秒間上げて」「私たちが公捜処を逮捕しよう」とも叫んだ。 尹大統領の支持者らは同日、公捜処が逮捕令状を執行するというニュースが伝わると、日が昇る前の同日午前5時から大統領官邸付近に集まった。明け方から集まった300人余りの支持者たちは「不正選挙を調査せよ」「stop the steal(盗みはやめて)」と書かれた紙を持って「不法令状」などのスローガンを叫んだ。前日夜7時から夜通し席を守ったというハンさん(27)は、「決定的に尹錫悦大統領が送った手紙を見て出なければならないと思った」とし、「いられるまでもっといようと思っている」と話した。 午前6時15分ごろ、公捜処の車両が京畿道果川市(キョンギド・クァチョンシ)所在の庁舎を出発したというニュースが伝わると、支持者たちは「夜が明けるからしっかりしよう」と叫び、一列に並んで立ち、腕を組んでスクラムを組んだ。午前7時ごろ、車の到着が迫っているというニュースが伝わると、スクラムを組んだ人数はさらに増えた。前日夜11時まで集会に参加した後、明け方に再び出てきたというチさん(76)は「若者たちに良い国を譲るために出てきた。不正選挙で当選した人々が成立させた弾劾案は無効」と主張した。集会参加者たちは「公捜処は協力をやめ、大韓民国に戻ってこい」「警察は公捜処を逮捕せよ」と叫んだ。 路地を挟んで尹大統領の逮捕を求める側は、「尹錫悦逮捕組、ファイト」「ダンスを踊るから太鼓を叩いてほしい」と訴えた。両側が互いに「拘束して」「さがれ」などを叫びながら対峙したりもした。 警察は同日午前7時30分基準で45個部隊(約2700人)と車両135台を現場に配置した。警察は漢南(ハンナム)小学校の塀に沿って官邸付近の約200メートルの歩道通行を全面統制した。警察が道路に沿って2重に車壁を作ると、一部の支持者たちが道路に飛び込むなど危険な状況もあった。 一方、公捜処は午前8時ごろ、尹錫悦大統領の逮捕令状執行に着手した。ソウル漢南洞官邸の出入り口も開放された。公捜処はこの日午前8時4分、「尹錫悦大統領に対する逮捕状の執行を始めた」と発表した。