「少しのプライドとチャレンジャー精神で走れた」女子100メートル障害Vの福部真子
パリ五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権最終日は30日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで各種目の決勝が行われ、既に五輪参加標準記録を突破していた女子100メートル障害の福部真子(日本建設工業)は12秒86で優勝し、日本陸連の選考基準を満たして代表入りを決めた。 前日の準決勝で五輪参加標準記録を突破した福部は2年ぶりの優勝を飾り、五輪内定を勝ち取った。田中佑美(富士通)の猛追を0・03秒差で振り切り、「日本記録保持者だっていう少しのプライドとチャレンジャー精神で走れた」と破顔した。 2023年世界選手権の代表選考会だった昨年の日本選手権では4位に終わって落選。「同じ失敗をしたらどうしようかと考えて、昨日の夜は寝られなかった」。トラウマを乗り越えた福部に晴れやかな笑顔が広がった。