エルメスからロエベまで、クラフツマンシップ宿るラグジュアリーの最新形
クラフツマンシップと創造性が融合したアイテムを民藝運動の中心人物である濱田庄司の自邸と陶芸窯跡を活用した益子参考館で撮影。最新ファッションと日本の民衆的工藝スピリットが共鳴する。 ルックをすべて見る
オーバーサイズが描く強く美しい佇まい
張りのあるコットンポプリンのストライプシャツは、スーパー オーバーサイズでありながらも、サルトリア仕立てが美しいシルエットを描く。バルーンスリーブのようなたっぷりとしたボリュームの袖とハイウエストのコットン・ワイドレッグパンツが相まって優雅な雰囲気が漂う。 モノトーンに華やぐダーク・フラワー 均整のとれたフォルムにソリッドなテクスチャーが際立つヴァレンティノのロングコートは、花の繊細なエンブロイダリーが組み合わさり、ダークロマンティックなムード。オールブラックのコーディネートのインナーには透け感のあるベストを合わせて妖艶に着こなす。コート ¥748,000、パンツ ¥176,000、 ベスト 参考商品 by VALENTINO シューズ ¥156,200 by VALENTINO GARAVANI(ともにヴァレンティノ インフォメーションデスク) 新生エトロによるファブリックの探求 クリエイティブ・ディレクター、マルコ・デ・ヴィンチェンツォによる初の春夏メンズコレクションとなる今季のエトロ。懐かしくも新しいフォークロア調のパターンが目を引く大判のブランケットは、職人によって編まれた手仕事の温もりを感じる新生エトロを象徴するアイテムだ。ブランケット ¥438,900、パンツ ¥223,300 by ETRO(エトロ ジャパン) 熟練の職人による唯一無二の輝き ティファニーのアーカイブに残る1971年のブレスレットとニューヨークの大胆なエネルギー、そして力強い建造物から着想を得た「ティファニー ハードウェア」。大きさの異なる18Kのゲージリンクが連なるネックレスは、エッジィなデザインで着こなしをエネルギッシュに彩る。ネックレス ¥2,750,000 by TIFFANY & CO.(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) クラフツマンシップを讃えるイントレチャート 2色使いのリブ編みのコットンリネンのセーターは、ボッテガ・ヴェネタのクラフツマンシップを象徴するイントレチャートを模した繊細な柄が特徴。ソフトでバターのように滑らかに鞣した中厚のラムレザーパンツは、艶やかな光沢のある仕上げを施し、ノンストレスで穿ける。 何年経っても色褪せないタイムレスなデザイン 旅をテーマに発展し続ける「グッチ ヴァリジェリア」のスモールダッフルバッグ。グッチを象徴するベージュ&エボニーのGGスプリームキャンバスとウェブ ストライプで仕立てたコレクションには、クラフツマンシップとヘリテージが結合したタイムレスな魅力があふれている。バッグ(W44×H28.5×D24.5cm)¥341,000 by GUCCI(グッチ クライアントサービス) クラフツマンシップとサステイナビリティ パワーショルダーがインパクト抜群のサンローランのテーラードジャケットは、生地にはサステイナビリティの高基準を満たしたウールフランネルを使用している。インナーのオーガニックシルクのカットソーは美しい光沢と職人の手仕事による丁寧な仕上げが特徴だ。ジャケット ¥649,000、 カットソー ¥286,000、パンツ ¥231,000、ベルト ¥82,500 by Saint Laurent by Anthony Vaccarello(サンローラン クライアントサービス) クチュールメゾンが誇るサヴォワールフェール イヴ・サン=ローランにインスパイアを受けたジャケットは、メタリックヤーンなどを織り込んだオリジナル生地を使用。ムッシュ ディオールが発案した「バー」ジャケットのくるみボタンを使用するなど、メゾンのコードと匠の技が融合し、エレガントなスタイルで表現している。ジャケット ¥830,000、 ポロシャツ ¥120,000、シャツ ¥160,000(参考価格)、パンツ ¥520,000 by DIOR(クリスチャン ディオール) 時代を牽引するクラフトの精神 「クラフトがブランドの核心」とクリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンが語るように、クラフトへのあくなきこだわりを探求するロエベ。上質なセミカーリーラムスキンのコートは、最旬のデザインと皮革工芸をオリジンにもつブランドならではのクオリティを誇る。コート ¥1,405,800、 ブーツ ¥171,600、デニム ¥137,500 by LOEWE(ロエベ ジャパン クライアントサービス) 繊細な色使いと上品な佇まい 清涼感のあるミドルゲージのサマーニットは、繊細なステッチワークと太めにデザインされたリブ使いが特徴。ワークウェア の印象が強いジャンプスーツを、コットンポプリンの上質な素材と美しい色使いでエルメスらしい繊細でエレガントな佇まいに昇華している。セーター ¥631,400、 ジャンプスーツ ¥848,100 by HERMÈS(エルメスジャポン) 濱田庄司記念益子参考館 1977年開館。陶芸家であり民藝運動を推進した濱田庄司の目でセレクトされた、陶磁器、染織、絵画、家具、漆工、木工、金工、石器などを展示している。 栃木県芳賀郡益子町益子3388 ☎0285-72-5300 開 9:30~17:00(入館は16:30まで) 休 月曜(祝日は開館、翌日休館 入館料:1000円 PHOTOGRAPHS BY KIYOTAKA HAMAMURA STYLED BY SHUHEI YOSHIDA HAIR STYLED BY NORI TAKABAYASHI @ YARD