菜々緒が“有能そうなのに無能なヒロイン”に 10月期金曜ナイトドラマ 『無能の鷹』放送へ
菜々緒が主演を務める連続ドラマ『無能の鷹』が、10月期のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠で放送されることが決定した。 【画像】原作の主人公・鷹野ツメ子 本作は、女性コミック誌『Kiss』(講談社)で現在連載中のはんざき朝未による同名コミックを映像化するもの。 主人公の鷹野ツメ子は、スマートな身のこなしに落ち着いた声。自信に満ちあふれているのに謙虚な立ち振る舞い。どこからどう見ても中堅エース級の風格を備えていて、超有能そうな見た目なのに、実は衝撃的に無能だった。 一方、鷹野と同期入社の鶸田道人は、本当は仕事ができるのに、見るからに無能そうな残念サラリーマン。しまいには、社内ニートとなっている鷹野の相棒役を押し付けられ、不運すぎる社会人生活をスタートさせる。しかし、やがて“有能に見える女”と“無能に見える男”の最強タッグが奇跡を起こす。 脚本を務めるのは、『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(2021年/日本テレビ系)をはじめ、『監察医 朝顔』(2019年/フジテレビ系)、『正直不動産』(2022年/NHK総合)、『パリピ孔明』(2023年/フジテレビ系)など、数々のドラマの脚本を手掛ける根本ノンジ。2024年後期に放送されるNHK連続テレビ小説『おむすび』のオリジナル脚本も担当する。 さらに『忍びの家 House of Ninjas』(2024年)や、『アンナチュラル』(2018年/TBS系)、『最愛』(2021年/TBS系)、『トリリオンゲーム』(2023年/TBS系)などを生み出してきた村尾嘉昭と、『半沢直樹』(2013年/TBS系)、『下町ロケット』(2015年/TBS系)の棚澤孝義らが演出を務める。 主人公・鷹野を演じるのは、テレビ朝日の連続ドラマ初主演となる菜々緒。『七人の秘書』(2020年/テレビ朝日系)、映画『ヲタクに恋は難しい』(2020年)、ドラマ『忍者に結婚は難しい』(2023年/フジテレビ系)など出演作が続く菜々緒が、“圧倒的無能なヒロイン”に扮する。 本作では、数々の無能っぷりを発揮する鷹野だが、現在の会社に就職したのは、東京・丸の内のオフィス街をパリッとした服でカツカツ歩いて、受付で社員証をピッとしたかったから、という浅い理由。無能であるにもかかわらず、面接でも持ち前の“デキるオーラ”でまわりに勘違いを生み、一発パスした強者だ。入社後も任せられる仕事もなく、難しいことを考えると頭が痛くなると堂々公言。怒られていても、怒られたことに気づかない。私が会社に必要とされているかではなく、私がこの会社を必要としているかが重要という、謎の自信に満ち溢れたまま、堂々と“無能ライフ”を謳歌。しかし、“なにかありそう”という底知れぬオーラが功を奏して、大口の契約を成立させる。 今作へのオファーが来た際に原作漫画を読み、あっという間に読み進めていったという菜々緒。「今までにないお仕事コメディだなという感想を持ちました。この令和の時代に、こんな斬新なお仕事コメディをお届けできるのがすごく光栄」と瞳を輝かせる。また「今回私が演じる鷹野というキャラクターは、すごく色々なヒントを与えてくれたんです」と、無能でも気にせず、自分らしく生きている鷹野に感化されたという。 彼女の魅力についても「鷹野は禅とか仏のような、ある意味で超越した存在だと思っています。敵を作らないと言いますか、もはや“敵ができない無敵さ”といったものがあります」と鷹野の魅力を語り、「息苦しさを感じたり、切羽詰まった状況に置かれているような方もたくさんいらっしゃると思いますので、『私も大丈夫かもしれない』と、肩の力が抜けるような、クスッと笑える鷹野を演じていきたい」と意気込みを語った。 また、「実は音読がすごく苦手で、カンペを読むのが不得意」と、自身の“無能エピソード”を明かした菜々緒。これから始まる撮影を心待ちにしているようで、「個性豊かなキャストの皆さんが、それぞれ個性的なキャラクターを演じられます。何度か打ち合わせもさせていただきましたが、その時に『これは本気で、真面目に芝居をするのが面白いよね』という意見で一致しました。大人が真剣に芝居をして笑わせる、面白みや楽しさが詰まった作品になると思います」と作品への向き合い方や魅力を語った。 あわせて公開されたメインビジュアルでは、光り輝く巨大オフィスビルを背景に、いかにも“デキそう”な菜々緒演じる主人公・鷹野が、こちらを見つめる姿が切り取られている。しかし、そこには「無能ですが、何か?」という開き直ったキャッチコピーが。「ダメな自分も認めてあげられるような、さわやかな無能さを皆さんに届けたい」という菜々緒の想いも込められたメインビジュアルとなっている。 ■菜々緒(鷹野ツメ子役)コメント 原作を読んだ時の印象 原作を読んだ際、今までにないお仕事コメディだなという感想を持ちました。というのも、ヒロイン・鷹野ツメ子が最初から最後までずっと無能(笑)。ダメな主人公が切磋琢磨しながら、最終的に成長していくストーリーではないんです(笑)。新しい風が吹いたなという印象の原作でしたので、この令和の時代に、そんな斬新なお仕事コメディをお届けできるのがすごく光栄です。 演じる上で意識したいこと できないことがあっても、清々しく生きている鷹野という存在は、すごく今の時代に深いメッセージを届けてくれると感じました。ダメな自分も認めてあげられるような、さわやかな無能さを皆さんにお届けできたらいいなと思っています。 鷹野の魅力 私は、鷹野は禅とか仏のような、ある意味で超越した存在だと思っています。敵を作らないと言いますか、もはや“敵ができない無敵さ”といったものがありますし、超人的な部分もあり、そこが彼女の魅力なのかなと考えています。さらけ出してありのままの自分でいられるというのは、素晴らしいことだなと思いますし、ありのままの自分であるがゆえに、物事がうまく進むというのは、本来の人間のあるべき姿ですよね。今の時代、息苦しさを感じたり、切羽詰まった状況に置かれているような方もたくさんいらっしゃると思いますので、「私も大丈夫かもしれない」と、肩の力が抜けるような、クスッと笑える鷹野を演じていきたいです。 自身の“無能エピソード” 実は音読がすごく苦手で、カンペを読むのが不得意なんです。何回も噛んでしまって、何回もNGを出して……。このお仕事を始めて15年近く経つのですが、未だに慣れません。小学校の時から、授業で音読をするのが恐怖で仕方がなくて(笑)。それだけは、克服できないままですね。だけど、鷹野は失敗しても何も感じないんですよね(笑)。その精神性は、すごく勉強になります。 撮影現場で楽しみにしていること 個性豊かなキャストの皆さんが、それぞれ個性的なキャラクターを演じられます。皆さんとの掛け合いであったりとか、テンポ感も楽しみですし、何度か打ち合わせもさせていただきましたが、その時に「これは本気で、真面目に芝居をするのが面白いよね」という意見で一致しました。大人が真剣に芝居をし笑わせる、面白みや楽しさが詰まった作品になると思います。そのあたりも注目して観ていただきたいです。 視聴者へのメッセ―ジ 電子書籍で原作を読んだのですが、コメント欄に「菜々緒で実写化してほしい!」という嬉しいご意見がいくつも見受けられました。この作品に、すごく運命や使命を感じていますし、多くの方に届いて、少しでも楽しんでいただけると嬉しいです! ぜひ楽しみにしていてください! はんざき朝未(原作)コメント 『無能の鷹』が実写化されると聞いて、不思議な感覚でした! 初連載作ということもあり、頭の中にしか存在しない物語を漫画の紙面という物理に落とし込むこと自体にまだワンダーを感じていたので、そ……それを元に生身の人間が現実の世界で演じる……? 魔法みたいな話だなぁ……と思いました。 実写化される上で、鷹野のビジュアルのインパクトがわりかし大事な物語だと思うのですが、菜々緒さんに決まったことでその辺りの心配が一気に吹き飛びました! 菜々緒さんが元々持っていらっしゃる圧倒的オーラと生命力、ストイックそうな感じと鷹野のあの内面がどんなケミストリーを起こすのか、とても楽しみです! 脚本の根本ノンジさん、演出の村尾嘉昭さん、そしてプロデューサーの貴島彩理さんら、製作陣のこれまでの作品を拝見して面白かったことと、原作を大事に思ってくれてこちらの意思を丁寧に汲み取ってくださることもあり、ドラマオリジナルの要素もOKですよとお伝えしていました。 脚本を途中まで読んだところ、原作の核はそのままに、よりブラッシュアップされて面白いドラマになりそうな予感がしております! そして何より鷹野のイメージにピッタリな菜々緒様! これから発表される豪華なキャスト陣! 私自身が楽しみです! 皆さんにもお楽しみいただければと思います~!
リアルサウンド編集部