10月開催の釜山国際映画祭 開幕作にネトフリ映画「戦と乱」
【釜山、ソウル聯合ニュース】韓国南部の釜山で10月2~11日に開催される第29回釜山国際映画祭(BIFF)のオープニング作品がネットフリックスのオリジナル映画「戦と乱」に決まった。映画祭執行委員会が3日、発表した。 同作品は、韓国のパク・チャヌク監督が脚本と制作に参加している。「ミッドナイトFM」(2010年)のキム・サンマン監督がメガホンを取った。朝鮮王朝時代を背景にした時代劇で、俳優のカン・ドンウォン、パク・ジョンミンが主演する。 ネットフリックスをはじめとする動画配信サービスのオリジナル映画が同映画祭で上映されたことはこれまでにもあったが、オープニング作品に選ばれたのは初めて。執行委員会のパク・ドシン委員長職務代行は「作品自体を見て決めたものであり、観客がどれほど楽しめるかを考慮した」とし、「ネットフリックスの映画だからといって除外することは過去にもなかったし、今後もないだろう」と説明した。 今年は224作品が招待された。昨年より15作品多い。映画祭専用館「映画の殿堂」など釜山市内の7か所の映画館で上映される。 クロージング作品にはフランスの大俳優カトリーヌ・ドヌーブが主演するシンガポールのエリック・クー監督の「スピリットワールド」が選ばれた。 アジアの映画産業や文化の発展に業績を残したアジア地域の個人や団体に贈る「今年のアジア映画人賞」には黒澤清監督が選ばれた。黒澤監督の作品「蛇の道」と「Cloud クラウド」が上映される。 今年のカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞したポルトガルのミゲル・ゴメス監督を招き、同監督の長編8作品を上映する特別企画プログラムも用意された。 昨年12月に48歳の若さで亡くなった韓国の俳優、イ・ソンギュン氏をたたえる特別企画も開かれ、イ氏の代表作6作品が上映される。また、イ氏には韓国映画を世界に広めるのに貢献したとして、「韓国映画功労賞」が贈られる。 映画祭期間中の来月5~8日にはアジアを代表するコンテンツマーケット「アジアコンテンツ&フィルムマーケット(ACFM)」が展示コンベンションセンター、BEXCOで開かれ、約50カ国・地域から2500人を超えるコンテンツ業界の関係者が参加する予定だ。今年はマイクロソフト社が初めてブースを開設し、映画の殿堂では人工知能(AI)を体験できるラウンジも運営する予定だ。
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