センバツ2023 開幕 彦根総合、はつらつ夢行進 芝に白いユニホーム映え /滋賀
第95回記念選抜高校野球大会が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で18日、開幕した。降雨で1時間半遅れたが、大観衆が見守る中、彦根総合の選手たちも堂々と行進した。 ナインたちは田村将登選手(3年)の「いち、に、いち、に」の掛け声に合わせ、元気いっぱいに入場行進。校名がアナウンスされるとスタンドから大きな拍手が起こった。 式後、甲子園の土を踏みしめた上田大地主将(同)は「(リハーサルとは異なり)スタンドに観客が入ると雰囲気が違って緊張したが、ずっと目指してきた場所だったので楽しかった」と振り返った。準優勝旗を返還した近江を見て「次は僕たちが優勝旗を返還したい」と意気込んだ。 ◇監督11年ぶり 11年ぶりに聖地に戻ってきた宮崎裕也監督は「甲子園に来ると毎回新鮮な気持ちになる。選手たちの白いユニホームが映えて、たくましく見えた。チームがここまで来たことを実感した」と喜んだ。「初戦(大会第5日午前9時開始予定)に向け、午前4時半から体を動かし、朝型のリズムを作っている。持てる力を100%出したい」と力を込めた。【飯塚りりん】 ◇「夏に帰ってくる」 前回準優勝の近江・横田主将、1人行進 ○…開会式では連覇を狙う大阪桐蔭の選手たちに続き、前回準優勝した近江の横田悟主将(3年)が1人で行進=写真。県勢初の準優勝旗を返還した。「チームとして歩きたかった。1人はさみしかった」と悔しさを浮かべたが、大会初出場の彦根総合に「試合運びがうまいチームなので頑張ってほしい」とエールを送った。近江は現在、練習試合を重ね、春の県大会に向けて調整に励んでいる。「この夏は何としても甲子園に戻ってこられるように頑張る」と気持ちを引き締めた。