ヤンキース時代のオドーア。メジャー通算178本塁打だったものの、開幕前に巨人を電撃退団。“アテにならない”で済まない買い物となった photograph by Steven Ryan/Getty Images

　巨人の新外国人、ルーグネット・オドーアが開幕前に退団した。阿部慎之助新監督は、オープン戦で34打数6安打、長打なしという成績に終わったオドーアに二軍調整を伝えたが、本人はそれを拒んで退団を申し出た。 【写真】「スキンヘッド…かと思いきや後頭部ビッシリ!?」オドーアの独特すぎ髪型と“ダルとは仲良さげ”な米国時代。イチローとハイタッチするバレなど“名・迷助っ人外国人”超レア写真を全部見る 　MLBで178本塁打、シーズン30本塁打3回のバリバリのメジャーリーガーだけに二軍落ちはプライドが許さなかったのだろうか――そして年俸2億円はどうなるのか。

「メジャー通算100本塁打超」の外国人は意外と…

　実のところ、「メジャー通算100本塁打超のスラッガー」的な触れ込みでNPBに入団した外国人選手で、それに見合う成績を残した選手はごくわずか。MLBでの実績は、NPBでは参考程度にしかならない。 　NPBで活躍した外国人打者は700人を超える。日本でプレーした「MLBでの本塁打数15傑」選手の「日本での本塁打数」は以下のようになる。左右は打席。なお、NPBからMLBに復帰して以降の本塁打は含めない。 アンドリュー・ジョーンズ右(楽天)【MLB】434本 【NPB】50本(281試) ハワード右(太平洋)【MLB】382本 【NPB】0本(1試) スミス両(巨人)【MLB】314本 【NPB】45本(186試) アダム・ジョーンズ右(オリックス)【MLB】282本 【NPB】16本(159試) パリッシュ右(ヤクルト、阪神)【MLB】256本 【NPB】70本(235試) ドビー左(中日)【MLB】253本 【NPB】10本(72試) バーフィールド右(巨人)【MLB】241本 【NPB】26本(104試) デシンセイ右(ヤクルト)【MLB】237本 【NPB】19本(84試) オグリビー左(近鉄)【MLB】235本 【NPB】46本(224試) スチュアート右(大洋)【MLB】227本 【NPB】49本(208試) ディアー右(阪神)【MLB】226本 【NPB】8本(70試) バティスタ右(ソフトバンク)【MLB】221本 【NPB】27本(135試) ミッチェル右(ダイエー)【MLB】220本 【NPB】8本(37試) ペピトーン左(ヤクルト)【MLB】219本 【NPB】1本(14試) ホーナー右(ヤクルト)【MLB】215本 【NPB】31本(93試) 　1位は2013年、楽天初優勝時の中軸打者として活躍したアンドリュー・ジョーンズ。MLBでも本塁打王、打点王になった大打者で、出塁率が高く楽天でも勝利に貢献したものの、2年で退団した。