名古屋市・椙山女学園大学発!女子大生が作ったクラフトビールで乾杯【愛知県】
「私たちが飲みたいビールを作りたい!」 なんとも珍しい、女子大生によるクラフトビール(地ビール)が誕生した。大学オリジナルのクラフトビールを完成させたのは、椙山(すぎやま)女学園大学(名古屋市)だ。「女性が飲みたいビールを造りたい」という学生の声が発端で、外国部学部の芝垣亮介教授と有志の学生らが中心となり、プロジェクトが始まった。 【画像】女子大生こだわりのクラフトビール造り 発案した外語学部4年の水上愛唯(めい)さん(21)と池戸美咲希(みさき)さん(22)によれば、 「若者はビール離れの傾向があり、とくに苦みが嫌いな女性は多い。女子大として取り組んだら面白いと思ったんです」 ◆規格外の桃を使ってフードロス削減 第一弾は豊田市で収穫された桃を入れた『椙山ピーチクラフトビール』で、春日井市内のビール工房『バタフライブルワリー』が協力。 「形が悪い」など規格外で出荷できない県内産の桃を使うことで「フードロスの削減や地産地消にもつなげられれば」とのこと。 プロジェクトは9月から始動し、2ヵ月ほどかかってようやく最初のビールが完成した。麦芽の粉砕から、煮沸した麦汁の不要物を取り除くために渦巻き状にかき混ぜる「ワールプール」まで、15人の学生が全行程に携わったという。ちなみに一番苦労したところを尋ねると、 「桃味を出すところです。最初はなかなか味が感じられず、40㎏すべてを投入してようやく桃味になりました」(学生) 完成したビールは、11月2~3日の『一宮クラフトビアパーティ』で出品。大好評だったため、さらに市場調査や分析をして、第二弾を出す予定だという。 『FRIDAY』2024年12月6日号より 撮影・文:友松裕喜(ノンフィクションライター)
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