【追跡】札幌すすきのガールズバー爆発火災(前編)「代表が語る…爆発・出火当時の様子」
HTB北海道ニュース
【スタジオ】 先月26日におきた、すすきのにあるガールズバーでの放火事件。 火元のガールズバーの代表がHTBのインタビューに答え、当時の状況や火を放ったとみられる男性と従業員女性との関係性を明らかにしました。 ■ガールズバーの代表: 「『一緒にいたスタッフとお客様が大丈夫でしたか?』って。 そこからどうだったという話をしたら「本当に許せない」と」 Q(被害を受けた女性)ご自身だけではなくて周りを巻き込んだっていうことに対して? 「はい。そこの方がすごい悲しくて泣いていました。」 HTBの取材に答えたのは、爆発火災があったガールズバーの代表。 事件で大やけどを負い、病院に搬送された女性従業員と面会した時の様子を語りました。 ■段木涼太アナウンサー: 「規制線が張られています。あたりには焦げくさい臭いが立ち込めています。ケガをしたとみられる人が担架に乗せられて運ばれていきます。」 先月26日午後3時すぎ、札幌すすきのの雑居ビルに入るガールズバーで起きた爆発火災。日本でも有数の繁華街が一時騒然となりました。 発生直後に撮影された映像では、ビルの前にいる黒い服を着た人の背中あたりから炎が上がっているのが見えます。3人がかりで布で叩くなどして火を消し止めていました。 ■消火活動に加わった男性: 「歩いていたんですよ。そしたらガラスがバーンと割れて体に火の粉が付いていて『助けてくれー』って。」 ■現場近くにいた女性: 「走っている人を見た時に『この時間でも酔っぱらっている人いるのかな』みたいな感じだったので。爆発した瞬間、『えっ!どういうこと?』みたいな。」 この爆発火災で、20代の女性従業員1人と、30代から50代の男性3人の合わせて4人が病院に搬送。このうち意識不明の重体となっている41歳の男性は、女性従業員の元交際相手で、店内でガソリンのような液体をまいてライターで火をつけた現住建造物等放火の疑いで警察が捜査しています。 ■現場近くにいた女性: 「(建物の)中にいた人が、髪の毛とか両腕、全部燃えている状態で出てきていて『何者かが何かをばらまいて火をつけていった。火をつけていくところを俺は見ました』と。でもパニックになっていたので、それが本当かは分からない。『それっぽい人が現場にいたよね』という話を(している人もいた)」 いったい何があったのか…。 取材の中で、事件の状況や背景が少しずつ明らかになってきています。 これは事件があったガールズバーの店内の映像。 バニーガールの格好をした女性がカウンター越しに客と会話し、飲み物などを提供しています。オープンは正午で事件があった当時も営業中でした。 ガールズバーの代表は爆発火災の当時、ビルの5階で打ち合わせの最中でしたが屋上に避難して救助されました。 ■ガールズバーの代表: 「ドーンてビルが揺れて窓を見たら煙が出ていたんですよ。その間にもう1発ドーンと音が鳴ったので、そこにちょうど打ち合わせの方とスタッフが3人いましてすぐ避難させました。」 そして代表は当時店内にいた従業員から聞いた事件の瞬間の様子を明らかにしました。 ■ガールズバーの代表「被害にあった女の子から聞いた内容で言えば、営業していてカウンターにお客様2人、中に女の子が3人いまして、無言で帽子をかぶった作業服の男が入ってきたと。そして入口からカウンター内に入ってきて、無言でそのままガソリンをかけた。まいたあとにカチカチっていうジェスチャーをしたんで、そこで女の子が2人危ないと思ってカウンターを越えて逃げていきました。」 41歳の男性は事件が起きる直前の午後3時9分、SNSに犯行予告ともとれる投稿をしていました。 ■41歳男性のSNS投稿: 「楽しいことするよ」 ■本間壮惟記者レポート: 「現場周辺では火をつけた男性のものとみられる車が見つかっていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。男性は車でガソリンのような液体を運んだとみられています。」 捜査関係者によりますと、警察は現場周辺の駐車場で男性の車を押収。中からガソリンの携行缶がみつかりました。また関係先から購入時のレシートが見つかり、近くの防犯カメラには男性がバケツを持って現場のビルまで向かう様子が映っていたということです。
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