キーラン・マッケナ監督（ロイター）

　５月２５日、日本の天皇杯のモデルでもある世界最古のカップ戦、英国のＦＡ杯決勝がイングランド・サッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで行われる。決勝に残ったのは、プレミア王者のマンチェスターＣと地元ライバルのマンチェスターＵ。しかし英メディアでは伝統のカップ戦決勝そっちのけでマンチェスターＵの次期監督報道が過熱している。 　まず英高級紙「ザ・ガーディアン」がＦＡ杯決勝の結果に関わらず、マンチェスターＵがテン・ハグ監督を「解任する」と報道。するともう一つの高級紙「ザ・タイムス」が、今季のチャンピオンシップ（英２部リーグ）でイプスウィッチを２００１－０２シーズン以来となる２３年振りのプレミアリーグ昇格に導いた３８歳青年監督のキーラン・マッケナ監督が「マンチェスターＵからのオファーを待っている」と報じた。 　マッケナ監督は２０１８年から２０２１年までモウリーニョ監督時代のマンチェスターＵでアシスタント・マネージャーを経験。ポチェティーノ監督が退団したチェルシーからの勧誘もあるというが、古巣からの監督就任オファーを優先したい構えだという。 　英大手ブックメーカー「ベット３６５」のオッズを見ると、マンチェスターＵ次期監督候補はこのマッケナ監督が２倍で１番人気。２番人気にポチェティーノ監督が３倍で続き、３番人気トゥヘル監督５倍、４番人気デ・ゼルビ監督６．５倍で、離れた５番人気にイングランド代表サウスゲート監督の１３倍となっている。