【大学野球】早大エース・伊藤樹が慶大抑え優勝に導く・・・6月1日から早慶戦
東京六大学春季リーグ戦の最終節・早慶戦が6月1日から始まる。ここまで勝ち点を落としていない1位の早大と、2位か3位が決定している慶大が激突。早大は慶大から勝ち点を奪えば優勝が決まる。早大は今季から第1戦の先発を任されている伊藤樹投手(3年=仙台育英)が慶大打線を抑え込み、2020年秋以来、7シーズンぶりの優勝に導く。 ここまですべて先発で6試合に登板し、7回以上投げている。勝ち星は2つと多くはないが、投げた試合は負けなしでチームへの貢献度は計り知れない。今季、3年生にしてエースとなった伊藤樹だが、昨秋はあと一歩のところで優勝を逃すなど苦杯をなめてきた。「昨年の秋、目の前で優勝されてすごく悔しい思いをした。僕自身投げて負けてしまったので、そこに対してすごくリベンジしたいという気持ちはある」と借りを返すつもりだ。 しかし、あくまでも平常心で戦う。「いつものリーグ戦の1戦と変わらない臨み方でいきたい。特に思いを強くすることもなく、いつもの1試合と思って投げたい」と淡々と語った。 現在の防御率は1・57でリーグ4位だが、早慶戦での投球次第(6回1/3を無失点でトップに立つ)では最優秀防御率を獲得できる。「(タイトルを)とれる投球ができたら、必然とチームの勝ちもあると思う。どちらも狙いつつ、勝利が最優先」と好投を誓った伊藤樹。新エースが圧巻の投球でチームを王者に導く。(臼井 恭香)
報知新聞社