ビットコインは7万ドル割れ、イーサリアムは6%下落
暗号資産(仮想通貨)市場と関連株は米国時間10月31日、トレーダーが大幅な上昇相場を受けてロングポジションを縮小したことで軒並み下落した。 ビットコイン(BTC)は、7万3700ドル超の史上最高値へのトライに再び失敗し、当記事執筆時点では7万1000ドルを下回り、24時間で2%下落。日本時間11月1日11時30分頃には、さらに下落して7万ドルを割り、6万9230ドル付近となっている。 市場ベンチマークのCoinDesk 20 Index(CD20)の構成銘柄となっているアルトコインのほとんども同様に下落し、イーサリアム(ETH)は約6%下落、アプトス(APT)とレンダートークン(RNDRS)は5%下落、CD20自体は、2.8%下落した。暗号資産全体の時価総額に占めるビットコインの割合、ビットコイン・ドミナンスはTradingViewのデータによると、3年ぶりの高水準60.2%に上昇した。 株式市場も下落した。ナスダックとS&P500は、それぞれ2.3%、1.5%下落。30日の取引時間の序盤では、メタとマイクロソフトが期待外れの決算報告により下落を主導した。 暗号資産関連株も下落した。暗号資産取引所コインベースは収益目標に届かなかったことを受けて7%下落、ロビンフッドはは13%下落した。マラソン・デジタル、ライオット・プラットフォームズ、クリーんスパークなどのビットコインマイニング企業は5~10%下落した。 前日30日にビットコイン購入のための420億ドルの資金調達計画を発表したマイクロストラテジーは、2.5%の下落にとどまり、他の銘柄を上回る結果となった。 スタンダードチャータード銀行のデジタル資産リサーチ部門責任者、ジェフリー・ケンドリック(Geoffrey Kendrick)氏は、来週に迫った米大統領選を前にポジション解消のリスクがあるとレポートで指摘。しかし、下落は一時的に過ぎず、選挙の結果にかかわらず、選挙後に価格は上昇するだろうと述べた。 レポートによると、共和党が圧勝すればデジタル資産にとって最も強気なシナリオとなるという。同行は年末のビットコイン価格目標を12万5000ドルに設定し、ソラナ(SOL)などのアルトコインは規制環境の改善からメリットを受ける可能性があると述べた。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:CoinDesk|原文:Ether Tumbles 5.8%, Leading Large Crypto Losses, With Bitcoin Sliding Below $71K
CoinDesk Japan 編集部