消防士の命を守る「防火服」がアウトドア用品に!高機能でかっこいいアップサイクル【エコナビ 岡山】
岡山放送
瀬戸内のエコな話題をお届けするエコナビです。まずはこちらのグッズ、【ビズQ】。これはある『制服』をリメイクして作られたものなんです。 創業95年、倉敷市玉島の大和被服です。主に官公庁の制服を作っていて、取材日は白バイ隊員の制服の縫製が行われていました。 ・・・ひとつひとつ丁寧に作られているんですね。かっこいい! あらゆる制服を作る大和被服が3年前から取り組んでいるのが…消防士の制服、「防火服」のアップサイクルです。 ・・・なるほど、それで「消防」という文字が見えていたんですね。 Q:リメイクを始めたきっかけは (大和被服 畑利昌専務) 「3年前、岡山市消防局から防火服のモデルチェンジに伴い、数百着の廃棄が出てしまう、捨てるのはもったいないので再活用できないかと声をかけられた」 岡山市消防局から廃棄する防火服を譲り受け、防災頭巾を100個製作。岡山市内の小学校へ寄贈しました。すると他の消防本部からも問い合わせがあるなど反響が大きかったため、その後カバンやポーチなど様々なグッズを開発。2023年から一般販売をスタートしました。 (大和被服 畑利昌専務) 「これが今、販売している中で最も人気がある商品、レジャーシート」 人気の理由は防火服の特徴をいかしたリバーシブル素材です。オレンジ色の面は火に強い素材で、反対の紺色は防水仕様なんです。もともと、消防士の命を守るために作られた防火服ですから、とても機能性に優れていますね。 他にも、この巾着はもともとあった反射材をそのまま活用するなど、100%防火服からのアップサイクルを実現しているということです。 (大和被服 畑利昌専務) 「県外からの問い合わせも多くなってきている。取り組みの輪を広げていきたい。今、15アイテムある。来年(2025年)は倍の30アイテム目指し商品開発に力を入れている」 ・・・防火性や防水性などの機能はアウトドアと相性が良さそうですね。 玉野市消防局のリクエストでサウナハットという商品も誕生。熱に強い素材なので、高温から頭皮を守ってくれます。
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