阪神・近本 大学時代の青春の味は「東京庵」のドライカレー&唐揚げ 女将の中口みどりさんが当時の思い出語る
虎戦士の幼少期や学生時代の思い出の味を取り上げる新企画「虎戦士の強~い味方」。第3回は近本光司外野手(30)が関学大時代に通った、西宮市上ケ原キャンパス内にある「東京庵(とうきょうあん)」の「ドライカレー」&「唐揚げ」。女将の中口みどりさんが当時の思い出を語り、今後の活躍を願った。 ◇ ◇ 「いらっしゃい。どうぞ~」 店に入ると、女将の中口さんが笑顔で出迎えてくれる。関学大上ケ原キャンバスの学生会館新館1階にある「東京庵」。近本が大学時代に胃袋を満たしてきた場所だ。多くの学生から「とんきん」の愛称で親しまれている。 1929年に関学大が西宮・上ケ原へ移った当時から学内にある東京庵。昼になると、大学職員や学生で店の外に長蛇の列ができている。豊富なメニューにボリュームもたっぷり。利用する学生のほとんどが野球部やアメフト部、サッカー部などの体育会に所属しておりリピーターが多い。 「女将さんがすごく優しくて。夏場の定番はドライカレーですね。そこに『半から』を追加して。本当においしい。練習前とか練習終わりにいってましたね」 近本も常連客の1人。野球部のチームメートと昼食時に利用していた。よく頼んでいたというのが、人気メニューでもあるドライカレー(525円)で、そこに通常6個の唐揚げが半分の「半から」(3個160円)をつけていた。「夏場は冷ややっこを頼んだりしてましたね。おかずも多くて。その日食べたい物を選んだりしていました」と青春の味を振り返る。 中口さんも近本のことはよく覚えている。「周りににぎやかな子どもたちがいて、その中でおとなしいなって思っていました。蒸し鶏定食もよく頼んでいたんじゃないかな。中庭でトレーニングしているのも見たことがあって、綱渡りみたいなのをしているときに一番バランスがよかった」と懐かしそうに話す。 卒業後、店には来ていないが、中口さんは気に掛けている。「本当に活躍している姿を見られるのはうれしい。これからもケガなく、頑張ってもらいたい」と願う。近本がプロの世界で躍動する姿は、学生時代を支えてくれた「東京庵」への恩返しでもあり、中口さんの励みにもなっている。