ショーツの透けない色=ベージュは間違い⁉ 意外と知られていないパンツの豆知識をプロが解説
8月2日は、1984年に制定され、35年以上の歴史を誇る“パンツの日”。日本の下着メーカーが制定し、“女性が本命の男性にパンツをプレゼントする日”として始まった。そんな“パンツの日”を記念して、下着のプロである川原好恵さんに、その由来や意外と知らない豆知識、時代にあわせて多様化するパンツの種類について徹底取材。パンツに関する知られざる豆知識、あなたはいくつ知ってる?
今回教えてくれたのは…… 川原好恵さん/ランジェリーライター・エディター 文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ファッションウェブサイトなどで執筆・編集を行う。
そもそも、”パンツの日”の由来とは?
8月2日の「8」と「2」が、語呂合わせで「パンツ」と呼べることから、オグランジャパンを含むインナーメーカー2社で、8月2日を「パンツの日」と制定したことが始まり。 「一般社団法人日本記念日協会には、8月2日は“ワコールのパンツの日”と登録されており、記念日を通して日常生活の中でパンツへの意識を高めてもらうことも目的としています」(川原さん)
みんな意外と間違ってる!? 下着のプロが指南する正しいパンツサイズの選び方
「『わたしのパンツは〇サイズ』と決めている人も多いかもしれないけれど、実はブランドやデザインによって、サイズ感は異なります」と川原さん。 「手にとって、もし可能であれば試着して、しっかり吟味するのが正解。ちょっとおニクがついたかも……という時は、迷うことなくワンサイズ上げる勇気をもって。いつものサイズにこだわるがあまりパンツが食い込んでしまっては、段差ができてボトムにもひびきやすいし、跡がついて黒ズミの原因になることもあるのでご注意を」(川原さん)
パンツ選びの前に知っておくべき、意外と知らない豆知識3
「“透けない色=ベージュ”ではない⁉」「“ソング=食い込む”は間違い⁉」「“ガードル=窮屈”の実態は……!?」などなど、意外と知らない下着の常識を川原さんが解説。 1.“透けない色”は……ちょっと濃いめのモカ 透けない色として一般的なのが「ベージュ」。もちろんそれに間違いはないけれど、自分の肌の色より薄いベージュだと透けやすいので注意を。透けにくいのは、やや濃いめのベージュや茶色に近いモカ色。白パンツの時は、特に注意して。 2.“ソング”は……実はオールマイティに活躍 「ソング(Tバック)」は「食い込みそう」などの理由で踏み込めない人が多いかと思いますが、実はタイトなボトムや透けやすい素材を含め、オールマイティに活躍する優れもの。 ソングビギナーにオススメしたのが、総ストレッチレースでできたソング。下記に紹介する「コサベラ」や「ハンキーパンキー」などがその代表。肌あたりもやわらかいから、食い込み感が軽減されるはず! 3.“ガードル”は……スタイルアップの必需品 「ガードルは窮屈」というのは過去の話。今は素材の開発が進んで、伸縮性とサポート力を兼ね備えたものが多く、はき心地もラク。お腹まわりをスッキリさせたり、ヒップが上がることで脚も長く見えたりして、確実にスタイルアップできるので、今の時代こそ必須のアイテム! スキニーパンツやタイトスカートなど、ボディラインが出やすいボトムの時は、ぜひロングガードルをチェックして。