ファミマの「無人トレーラー店舗」移動して1カ月、なぜ始めたの? 反響は?
買い物が困難な地域での展開を視野に
日立ハイテクによるソーラーパネルと蓄電池および制御機器からなる自立電源システムと衛星インターネットを搭載したことで、自立通信も可能にした。ソーラーパネルで発電した電気は蓄電池に充電され、モバイルハウス内の空調設備などに必要な電気を供給するため、安定した電力供給と通信機能を提供できるという。 オープンして1カ月が過ぎたが、セキュリティや設備面において、現時点で大きな問題は発生していないという。実際に店舗を利用する客からも「これまでは出勤前に昼ご飯を買っていたが、この店があれば休憩中に食べたいものをすぐに買えるので便利」「これから現場は暑くなるが、冷たい飲み物やアイスなどが近くで購入できるので、重宝すると思う」と、好意的な意見が寄せられている。 ファミリーマートは、今後も被災地や買い物不便地域などでの買い物支援を目的に、移動型無人トレーラー店舗の展開を検討していくという。「当社は、通常店舗をはじめ、オフィス特化型、無人決済型など、立地やニーズに合わせた出店を行っている。トレーラー店舗についても、この形態での出店に意義がある場合を見極めながら、検討していきたい」(寺岡さん) (カワブチカズキ)
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