最初に値段がついたのは? 20年前の日本人、市場価値ランキング1位。日本の最高傑作! 世界の扉を開いたレジェンド
当サイトでもデータ元として参照している「トランスファーマルクト」。そこで市場価値の査定が始まったのは今から20年前の2004年に遡る。欧州でプレー経験のある日本人選手が対象となった市場価値だが、果たして、最初についた市場価値で最も高額な日本人選手は誰だったのだろうか? トップ10の選手たちをランキング形式で紹介する。
1位:中田英寿(なかた・ひでとし) 生年月日:1977年1月22日 所属クラブ:フィオレンティーナ(イタリア) 市場価値:1000万ユーロ(約16億円) できることならもっと前の市場価値を知りたい! そう思わせる選手である中田英寿(1000万ユーロ/約16億円)が当ランキングの1位に輝いた。 1000万ユーロ(約16億円)の市場価値がついた2004年10月は、中田がセリエAのフィオレンティーナに所属しているときのことである。もちろんこの金額もすごいものなのだが、中田が世界にインパクトを残したのはその数年前に遡る。 1998年のFIFAワールドカップ(W杯)後にペルージャに移籍をした中田は、1年目で早速リーグ戦で10得点をあげるなど、セリエA昇格チームで凄まじい活躍を見せた。そんな中田を国内のビッグクラブが放っておくはずもなく、翌シーズンの冬の移籍市場では強豪ローマに移籍。そのシーズンのスクデット獲得に貢献した。 当時はイタリアのセリエAが世界最強リーグと謳われており、フランチェスコ・トッティやガブリエル・バティストゥータなどのスター選手が集うローマに日本人選手が加入することは大きな話題となり、移籍金は2169万ユーロ(約34億7040万円)にも及ぶほどだったため、この時代に市場価値が出ていたらと思うと日本人として誇らしい気分にさえなってしまう。 そんな輝かしい実績を積んでいた中田だが、その数年後に突如としてキャリアの終焉を迎えたことは周知の事実だろう。2006年のW杯でブラジル代表との試合後に、一人ピッチに仰向けで倒れている姿は印象的なもので、現役引退後は世界各国を旅しながら日本の素晴らしい文化を世界に発信している。
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