ひき逃げの罪 二審逆転無罪となった男性について検察側が上告 最高裁は今年12月に弁論を開くことを決める【佐久市中学生はねられ死亡した事故】
9年前、佐久市で男子中学生が車にはねられて死亡した事故をめぐり、ひき逃げの罪に問われ、二審で逆転無罪となった会社員の男性について、最高裁は今年12月に弁論を開くことを決めました。二審の無罪判決が見直される可能性があります。 会社員の男性は2015年、佐久市の交差点で、当時中学3年生の和田樹生さんを車ではねて死亡させたとして、すでに過失運転致死の罪で有罪が確定しています。その後、男性が事故直後にコンビニに行っていたことが新たにひき逃げの罪に問われ、一審の長野地裁では、懲役6か月の実刑判決でしたが、二審の東京高裁は去年、法令適用に誤りがあるとして逆転無罪を言い渡していました。 検察側は最高裁に上告し、30日、最高裁は、12月13日に弁論を開くことを決めました。 和田さんの母親は「生命より重いものはない。国民の良心にかなう判断を期待する」とコメントしています。 最高裁が結論を変えるのに必要な手続きである弁論が開かれることから、二審の無罪判決が見直される可能性があります。