夫婦間で「ありがとう」「ごめん」が素直に言えなくなる原因は?そのまま放置すると陥る“悲劇”
「仕事を頑張っているから」はただの甘え
〈最低限、返事にプラスαの一言を付けた返しを〉 「じゃあこの場合は夫婦関係に甘えていないのではないか?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、奥さんに甘えてるから無口になるんですよ。「仕事で頑張ってるんだから、家の中ぐらいゆっくりさせてくれ」という甘えです。 あまり男性は、女性は、とひと括りにするのは好きじゃないですが、仕事を理由に言い訳するのは、統計的に男性が多いのは事実。言わないだけで、仕事を理由にしたらなんでも許されると思っている男性って、結構多いです。 これが独り身なら自由にすればいいと思うのですが、結婚しているとそういうわけにはいきません。家に帰れば奥さんがいるし、家庭によっては子どもだっている。ここで、旦那さんである男性が「仕事で疲れてるんだから、好きにさせてくれ」と思ってコミュニケーションを放棄していたら、円満な夫婦関係は築けないですよね。 「ごめん、仕事で疲れてるから今日はあまり喋らないけど許して」というような一言があれば、無口な理由も分かるし、今日は疲れてるんだなって分かるじゃないですか。でも、いつも謝罪がない上に、外では明るく喋ってるのに家に帰ってきたらいきなり無口になるもんだから、一緒にいる女性は意味が分からなくて困惑するのはある意味当然です。 家でも外にいるときと同様に振る舞いましょうと言うつもりはありませんが、せめて返事にプラスαの一言を付けた返しをするぐらいのコミュニケーションを取るようにしないと、夫婦間の会話はどんどんなくなっていきます。 もちろん、返事をせず会釈だけなんて言語道断ですから、言葉でちゃんと返した方がいいのは間違いないです。
「悩んでいる問題をはっきり言う」「習慣づくまで笑顔で促す」
〈この2つの働きかけを根気よく続けること〉 以上が、夫婦間でごめんが言えない男性の3つの甘えになるのですが、ごめんが言えない旦那さんって、ありがとうを言わないのも大体セットです。なので、あえてお礼を言わない部分については言及しませんでした。 今現在、ごめんを言わない旦那さんのことで悩んでる女性がいらっしゃるのであれば、大事な話として次のように伝えてみてください。 「今からする話は、すごくあなたにとって気の悪い内容かもしれないけど、ずっと悩んできたことだから、どうか最後まで聞いてほしい。あなたは私に対してありがとうとごめんなさいを言わなさすぎる。決してお礼や謝罪が欲しくてそう言ってるわけじゃないから誤解しないでほしいんだけど、こういう親しき仲にも礼儀ありってなくしちゃダメだと思うんだ。あまりにも言われないものだから、何のために家庭円満にしようとしてるのか分からなくなってきて、でも伝えてケンカになるのも嫌だから、1人でずっと悩んでたんだ」というように。 このように伝えて、もし旦那さんが怒るようであれば、「私はケンカになるのが嫌だったからずっと言わなかったの。でも、ずっと言わないで我慢してた私の気持ちを少しは汲んでほしい」と返してみましょう。素直な旦那さんなら、ここで反省して歩み寄ろうとしてくれるはずです。 ただ、人間は習慣にないことはいきなりできないので、どうしても最初のうちは奥さんである女性が促さないといけない場面も出てきます。 「ねえ、ありがとうは?」「今ごめんって言うところだよ?」というように。そして促すときは、真顔じゃなく笑顔で言いましょう。 実際、ありがとうとごめんなさいが言えない旦那さんに今お伝えした方法を実践して、以前よりも関係が良くなったという方はたくさんいらっしゃいますから、こういった問題に限らず、相手に直してほしいことがあるときは、「悩んでいる問題をはっきり言う」「習慣づくまで笑顔で促す」という2つの働きかけは重要なんです。 ただ、いつも旦那さんに口うるさくガミガミ言っていると、この2つの働きかけを行っても聞き入れてもらえないですから、その点はご注意を。 【藤本シゲユキ 悲恋改善アドバイザー改め、リアライフカウンセラー】京都府出身。17歳から29歳までギタリストとして、バンド漬けの日々を送るが、30歳を迎える前に以前から興味があったホスト業界に転身する。