老後に友人はつくるべきですか?退職後は孤独で寂しさを感じていますが、目減りする老後資金を使いたくもありません。
社会との接点が仕事だけになりがちだと、引退後には気づけば老後に独りぼっちにということにもなりかねません。 また、目減りしていく老後資金に対する不安から、外出するとお金を使うため、家に引きこもってしまうケースも見受けられます。そこで本記事では、老後の友人づくりの重要性や友人のつくり方、老後資金の使い方について考えていきます。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
友人の存在
利害関係でのつながりではなく、同じ趣味や価値観を持った友人の存在は、日々の生活に潤いと活力を与えてくれるでしょう。例えば健康面において、友人と連絡を取り合うことや会って話をすることは、認知機能によい刺激になり、外出する機会が増えることで運動機能にもよい影響を与えてくれると思われます。 また悩みごとについても、ひとりで悩みを抱え続けていると悩みは深まるばかりですが、友人に相談することで解決まではいかなくても話をすることでストレスが軽減され、解決策を見つけるヒントが得られることもあるでしょう。 このように友人の存在は不安感情や孤立感を和らげ、日々の生活に活力を生み出す効果が期待できそうです。
友人づくりの機会
メリットは分かりましたが、仕事を引退し社会とのつながりが薄くなりつつある世代の方に、友人づくりの機会はあるのでしょうか。 まず手始めに、何らかの方法でコミュニティーに参加することが一歩になるでしょう。例えば、ボランティアに参加するもいいですし、趣味サークルに参加や習い事を始めるのもいいでしょう。また、仕事を始めるのも方法の一つです。 またコミュニティーといえば、最近はシニアを対象にしたSNSでのコミュニティーもありますので、SNS上の友人をつくることもできます。ただし、SNSはシニアをターゲットとした詐欺などトラブルに巻きこまれる可能性も否めませんので細心の注意が必要です。
友人づくりのスタンス
何がなんでも友人をつくらなければと力む必要はありませんので、自然体でほどよい距離感を保つことも心得ておきたいところです。 人によっては、独自のライフスタイルにこだわりを持ち、自分の時間を大切にしている方もいるからです。お互いの価値観を尊重しあえる関係性が、理想的な姿でしょう。 老後の友人との付き合いでは、気を遣わずにストレスなく付き合える仲間との関係を大切にして、数よりも質を優先したいところです。