韓国の新たな社会問題に浮上した「読み書き能力の低下」…146万人が非識字者という現実
【09月10日 KOREA WAVE】韓国の成人の3.3%にあたる146万人が、基本的な読み書きや計算ができない「非識字者」であることが明らかになるなか、ある大学生が投稿した驚きの質問が注目を集めている。 最近、複数のオンラインコミュニティに「チュフ工業高校はどこ?」というタイトルの投稿があった。今年3月に大学の匿名コミュニティに掲載されたもので、投稿者は「地図に出てこない。どこなのか教えてほしい」と質問していた。 これに対し、あるネットユーザーは「『チュフ(追後)公告』を学校名と勘違いしたのではないか」と指摘した。「チュフ(追後)公告」は「後日告知する」という意味だが、投稿者は同じ発音の「チュフ工高(チュフ工業高校)」という学校名と誤解した可能性がある。 6月にも同様の話がコミュニティで取り上げられた。 幼稚園で9年間働く教師が「最近の親は本当に理解力が低い」と書き込み、「『〇〇を禁じます』と書かれた場合、通常は〇〇を禁止するという意味だが、これを『〇〇をすることが一番いい』と理解する親がいる」と驚きを示した。 さらに「『雨天時は〇〇に場所を変更』と書かれた内容を、『雨天時という地域にある〇〇に場所を変える』と思っている人もいる」とも指摘し、「摂取や給与、そして一括という単語が理解できないのか? 昔はこういったことで問い合わせが来ることはなかったが、最近は増加している」と述べている。 こうした文解力問題について、光州教育大学読書教育センター長のチョン・ギョンノク氏は、YTNのインタビューで「成人の基礎的な文章解読力を向上させ、現状の低いレベルを中・高校レベルに引き上げる必要がある」と述べた。文章解読力の向上は一朝一夕には解決できない課題であり、中・長期的な取り組みが必要だとも指摘する。 また、文章解読力を向上させる方法として、小・中学校の生徒に対しては国語の授業に真剣に取り組むことを勧め、成人に対しては地域図書館の読書プログラムに参加することを推奨した。さらに、30代から50代でメディアリテラシーが高い層には、オンラインでの読書コミュニティに興味に応じて参加することを勧めている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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