名古屋グランパスGK・杉本大地、母校訪問し「自分が輝ける場所がある」 生徒たちに自身のサッカー人生語る
名古屋グランパスのGK杉本大地(31)が31日、母校の第一学院高名古屋キャンパス(名古屋市東区)を訪れ、配信を含む50人以上の生徒に自身のサッカー人生を語った。京都U―18に在席した高校3年のとき、2種登録されたことで通信制の同校(当時はウィザス高)に転校。初めて後輩たちの前に立った。 迷わず行けよ、行けば分かるさ―。杉本が座右の銘を聞かれ、生徒たちに語りかけた。中学生のとき、磐田の下部組織でプレーするも、高校で昇格できず。京都の下部組織に進み、トップ昇格を勝ち取った。 プロ入り後も、2016年のリオ五輪最終予選のメンバーに選ばれたが、本大会はバックアップ。度重なるけがや挫折をサッカー人生で経験した。右膝の痛みに苦しみ、29歳でパーソナルトレーナーとともに、土台から見つめ直した。紆余(うよ)曲折あった自身のキャリアを率直に振り返った。 生徒から飛んだ積極的な質問に、笑いを交え、正面からぶつかった。「中学時代になかなかなじめない子が多いと聞いたが、そういう子たちが、ああいう人前で発言できる。それって結構すごいこと。自分が輝ける、自分が自分でちゃんといられる場所が、世の中にはあるんだよと」と思いを明かした。 今季は公式戦のメンバー入りが2試合と、もがいている中。現役Jリーガーに目を輝かせる後輩たちと接し「改めて、そう見られているんだと思った」と笑みを見せた。
中日スポーツ