【元不倫相手が出廷】妻と1歳の娘を殺害した男の裁判 逮捕後にも“手紙”や“面会”繰り返す 事件前後のやりとりも明らかに
事件前…渡辺被告と不倫相手とのやりとり
2人のメッセージには良好な関係を思わせるやりとりが記録されていた。 ■10月28日 渡辺健 被告: 朝までたくさん未来の話ができて最高でした 女性: 朝までいられてよかった。健さんの愛がビシビシ伝わってきた ■10月30日 渡辺健 被告: いつも少ししか会えなくてごめん。ずっと一緒にいたい 女性: 健さん大好き。世界で一番好き 渡辺健 被告: うれしい。俺も世界で一番好き ■11月6日 渡辺健 被告: 一緒にいれてうれしかった 女性: 健さんのこともっと大好きになった
不倫関係にあった女性が証言台へ
その不倫関係にあった女性がこの日、証言台に立った。 女性は2019年4月、当時、渡辺被告が勤めていた病院で看護師として働き始めた時に初めて出会うと、渡辺被告が既婚者であることを知っていながら、2019年10月ごろから不倫関係になったという。 ただ、その関係はすぐに春香さんに知られる。 女性: 奥さんから「このまま関係を続けるようであれば、慰謝料を請求する」と言われた 検察側: それはいつ頃? 女性: 2019年12月25日か26日あたり 検察側: 奥さんから言われてどう思った? 女性: 慰謝料の話があり、怖かった。関係をやめなきゃいけないと思って健さんに伝えた 検察側: 被告人は何と言っていた? 女性: 「メッセージにあるような請求はない。まだ会いたい」と言われた
不倫相手に慰謝料の請求書 それでも続いた関係
しかし、渡辺被告の思いとは裏腹に、年が明けた2020年1月末、女性のもとに春香さんの弁護士から手紙と慰謝料150万円の請求書が届く。 検察側: そのときはどうしたか? 女性: 手紙が届いて1週間以内に職場の駐車場で健さんと話した 検察側: 被告人は何と言っていた? 女性: 「本当に手紙を送るとは思っていなかった」と言っていた。私も不倫関係をやめないとと思ったが、まだ健さんに対して気持ちがあったし、健さんからも「まだ会いたい」と言われて、続けてしまった その後、女性は慰謝料50万円を支払ったほか、今後一切、渡辺被告とプライベートで連絡を取らないという誓約書も書いたが、不倫関係の解消には至らなかった。 裁判では、2020年10月に娘の純ちゃんが誕生した時にも、2人の関係性が続いていたことが明らかとなっている。 その4カ月後の2021年2月、女性が「このまま不倫関係を続けるのはよくない」と思い、2人は別れる道を選択したが… 女性: 健さんから「会うのをやめてから元気が出ない、もう一度会いたい」と言われた 検察側: そのときあなたは何と言ったか? 女性: 「考えさせてほしい」と伝えた 検察側: その後は? 女性: 健さんと会って、3月中旬ごろに不倫関係を再開した 再び不倫関係を始めてしまったという。 さらに渡辺被告と女性は、渡辺被告が新潟市南区に新居を構えるまでの2021年4月~8月10日の約4カ月間、女性の自宅で同棲生活を送っている。 この間、春香さんは魚沼市の実家に帰省していた。 検察側: 被告人とはどんな会話をしていた? 女性: 自分との将来や奥さんとの離婚の話をしていた 検察側: 娘の純ちゃんの話はしなかったか? 女性: 子どもについて話はしていない 検察側: 仮に被告人が奥さんと離婚して子どもを引き取ると言ったら? 女性: 自分には育てる自信はない さらに8月26日には、女性がこんなメッセージを友人に送っている。 「健さんが奥さんと離婚の話するって、やっとだよ」「プロポーズの話された、感激」 こうして渡辺被告と女性の不倫関係は事件当日まで続いていく。
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