<高校野球速報>清宮の夏終わる。早実が仙台育英に0-7の完敗。
第97回全国高校野球選手権の準決勝が19日、甲子園球場で行われ、注目のスーパー1年生、清宮幸太郎が「3番・一塁」でスタメン出場した早実は0-7で仙台育英に敗れ、9年ぶりの全国制覇は果たせなかった。清宮は、完封勝利したプロ注目の仙台育英のエース、佐藤世那の前に内野安打1本の「3の1」。それでも全試合にヒットを放ち強いインパクトを残して甲子園を去ることになった。
一級品のエースをどう打つか。 清宮にとっても早実にとっても、プロ注目の右腕、佐藤の攻略が焦点だった。 清宮の第一打席は一回一死一塁。インサイドを見せられ、カウント1-1から鋭いフォークを空振りした。追いこまれて、外目のストレートをひっかけた。4-6-3の併殺打。 佐藤は「厳しく攻めていきたい」と語っていたが、対清宮対策がまずは結果につながる。 仙台育英は3回、佐藤世、佐藤将の連続ツーベースで無死二、三塁からトップバッターの青木がライト線に先制の2点タイムリー。さらに一死三塁と広がったチャンスから4番の郡司の三塁へのボテボテのゴロがラッキーな内野安打となって走者もホームイン。一気に3点を先行した。 3点を追う早実は、その裏、二死一、二塁として再び清宮。積極的に初球のストレートをセンター方向に打ち返した。やや詰まったゴロは、セカンドへの内野安打となった。二死満塁からキャプテンの加藤につないだが、二塁走者が牽制で刺され反撃機を逃した。そういうミスが生まれると、流れを変えることが難しくなる。 仙台育英は、4回にも1点を追加すると、2番手の上條から二死一、二塁のチャンスに、これまたプロ注目のショートストップ、平沢が右中間へ今大会自身3本目となる3ラン。7-0と大きくリードを広げた。 清宮が「トリプルk」と名づけた早実の強力打線は、佐藤世のストレートの球威と高速フォークのコンビネーションに苦しみ、8回一死走者なしで打席にはいった清宮最後の打席もセカンドへのポップフライ。佐藤は、完封勝利を遂げて、26年ぶりの決勝進出を決めた。