中国の消費者物価指数、5か月連続上昇
【東方新報】中国国家統計局は10日、6月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比0.2パーセント上昇したことを明らかにした。 一方、6月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比で0.8パーセント低下した。この6月のPPIは、過去17か月で最小の下落だったと、香港経済日報(Hong Kong Economic Times)が7月10日付で報じている。 これで中国のCPIは5か月連続で前年比プラスを維持しており、食品とエネルギー価格を除いた「コアCPI」は0.6パーセント上昇し、緩やかな上昇を続けている。 国家統計局の分析によると、旬の野菜、果物、水産物などが豊富に市場に出回り、生鮮野菜、ジャガイモ、生鮮果物、エビ・カニなどの価格は季節的に下落し、6月のCPIに約0.25ポイントの下落影響を与えている。 また、中国のEコマース大手「京東(JD.com)」が火付け役で今や恒例となった6月18日の「618商戦」の影響で、自動車、家電/家具製品、娯楽用耐久消費財の価格を0.8パーセントから1.3パーセント引き下げられたと分析している。 中国光大銀行の研究員は「豚肉価格が消費者物価を徐々に押し上げるため、消費者物価は下半期も緩やかな回復傾向を維持するだろう。下半期の消費と内需の回復を加速させるためのマクロ政策がさらなる強化が期待される」と述べている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。