ペルー新紙幣に日系人女性 20世紀の傑出した画家
【サンパウロ共同】ペルー中央銀行は15日、日系人女性画家の肖像が入った新たな200ソル(約7500円)紙幣の流通開始を発表した。女性は20世紀のペルーで傑出した芸術家と評される故ティルサ・ツチヤさん。 ペルーのメディアなどによると、ツチヤさんは1905年に同国に渡った日本人医師の土屋芳五郎さんと中国系ペルー人の母との間に、28年に生まれた。55歳でがんのため死去した。 オランダの画家レンブラントの複製作品を見て芸術に目覚め、10代で美術学校に入学。自身の病気や両親の死で学業を中断しながらも「苦しみは語れないが、描ける」として作品に反映させた。