ヤクルト・村上宗隆、気迫のヘッドスライディングでもぎ取った先制の内野安打「なんとか返したいと…無意識」
◇22日 巨人0―3ヤクルト(東京ドーム) ヤクルト・村上宗隆内野手が気迫のヘッドスライディングで息詰まる投手戦の空気を変えた。 0―0で迎えた8回2死三塁。巨人の2番手・高梨の直球を振った打球は遊撃へ転がったが、猛然と頭から一塁に突っ込んで内野安打をもぎ取った。 「なんとか返したいと思っていた。無意識です。8回だったし、チームが勝てる1点だと信じていた」。セーフの判定直後、両手で2度地面をたたいた。セ・リーグトップの14本塁打を誇る主砲の泥くさいプレーで三走・長岡が生還。終盤にようやく均衡を破った。 打率は2割3分5厘。状態はよくない。リーグ戦再開前の練習では、居残りの打撃練習で精力的に汗を流した。下半身の使い方を意識するために左脚を固定したティー打撃にも取り組んでいる。 現状打開へ試行錯誤の4番がチームを鼓舞すると、打率と打点でリーグ2冠のサンタナが11号2ランで駄目を押した。「僕らは力があるチームなんで。たまたま勝てているわけじゃない」と村上。チームは3連勝。最大11あった借金を4まで減らした。
中日スポーツ