櫻坂46 全国ツアー完遂!! ファイナルは東京ドーム 進化が止まらない櫻坂46のツアー集大成
会場に雑踏の音が鳴り響くと、花道には山下がひとり姿を現し、ペンライトが消えた客席はしんと静まり返る。そのまま三期生メンバーが加わると会場が暗闇と化し、三期生がステップを踏む音だけが響き渡る。続いて、彼女たちにスポットライトが当たり、無音の中で前衛的なダンスが繰り広げられ、そのまま「静寂の暴力」へとつないでいく。彼女たちの渾身の歌とダンスは、まるで暗闇の中で強烈な光を放つような強烈な存在感で、一瞬たりとも目が離せない。加入から2年に満たないながらも、すでに三期生がグループにとって重要な存在に成長したことは、この1曲からも十分に伝わったことだろう。 彼女たちに惜しみない拍手が送られたあとは、いよいよライブも終盤戦に。不穏なSEに合わせて観客がクラップを続ける中、印象的な<Whacha say we do?>のシンガロングが響き渡り、新たな衣装に着替えたメンバーがステージに登場。「マンホールの蓋の上」で会場のボルテージを再び上昇させていく。その熱量は続く「BAN」でさらに高まりを見せ、選抜メンバーとBACKSメンバーがバトルしながらも最後にひとつになる新たな演出で会場を沸かせることに。さらに、「承認欲求」「Start over!」と代表曲を立て続けに披露すると、メンバーの全身全霊のダンスに応えるように、Buddiesも盛大な声援やコールを響かせ、クライマックスに相応しい熱量で会場を包み込んだ。
2時間近くに及んだライブも、いよいよラストナンバーへ。派手なイントロダクションに続いて、6月26日リリースの9thシングル「自業自得」がついにライブ初披露される。新センターの山下を中心に、MV同様に赤や青のペンキが飛び散った白い衣装を着用したメンバーは、ダンサブルなビートに乗せて、細かな動きを交えたダンスで唯一無二の世界観を構築。山下はシングル表題曲初センターながらも、先輩メンバーに負けず劣らずの存在感を発揮させ、櫻坂46の次なる一歩を見事に提示してライブ本編を終了させた。